「アクアマン」@109シネマズ川崎

 日本テレビさん主催のIMAXレーザー3D字幕版試写会。客入りは8割位。

   

   映画の話
 海底に広がる巨大な帝国アトランティスを築いた海底人たちの王女を母に持ち、人間の血も引くアクアマンは、アーサー・カリーという名の人間として地上で育てられた。やがて、アトランティスが人類を征服しようと地上に攻め入り、アクアマンは、アトランティスとの戦いに身を投じていく。

   映画の感想
 まるでアクション映画を2~3本分を1本の映画に詰め込んだ様な豪華な映像作品であるが、アクションシーンばかりが際立ちドラマが薄い。人間というのは不思議なもので、すごい映像を永遠と見せられていると、脳がマヒしてしまい、どんな凄い映像を連続して見せられても「すごい!!」という感情が沸き上がらなくなってしまう。

 本作の舞台は海上が海底の中の話がメインの為に、一般人がほとんど絡んでこない。そのために感情移入し辛い事も難点のように感じた。本作のメインキャストと言えば海底人ばかりで、唯一の人間はアーサーの父親で灯台守のトーマスと、冒頭で父親をアーサーに見殺しにされて逆恨みする海賊のデビット位で、後は海底人ばかりなのだ。これでは感情移入は難しい。

 監督は「SAW

死霊館

を手掛けるホラー畑の若きクリエイター、ジェームズ・ワンだ。たぶん彼が演出したカーアクション映画「ワイルド・スピード SKY MISSION

の手腕を買われて監督に起用されたのだろう。私も好きな監督だけに期待MAXで挑んだが、ハイテンションなアクションシーンをつるべ落としのごとく繋いだ構成が、本作の場合良くなかったと思う。

 やはり映画というものは、ドラマがあってアクションが盛り上がるのだが、本作はアクションのつなぎにドラマがある様な構成なので、何か映画としてのカタルシスを感じられなかった。

 本作はメガトン級のVFX満載なアクションシーンにどうしても目が行ってしまうが、個人的なツボは役者の若返りだ。現在のCG技術で年を取った俳優を若返るのは簡単なのだろう。アーサーの幼少期を描いたシーンで登場する母役のニコール・キッドマンと、彼の教育係のウィレム・デフォーが若返った状態で登場する。キッドマンに至っては冒頭のシーンではキッドマンとは気が付かなかった位だ。このシーンを担当したVFXチームは地味にいい仕事をした。

   以下ネタバレ注意

 物語は後半、王の座を巡り、アーサーと義弟オームが争う展開となるが、物語のベースには古典的な物語を引用した王道の展開を当てはめてあり、最終的には「アーサー王と円卓の騎士」でおなじみの抜けない剣を引き抜く描写まで登場する。つくつぐ「西洋人は『アーサー王』の話が好きなんだなぁ・・・」と感じてしまう。

 まぁ、本作は野暮なことを考えず、映像を楽しむ作品なので、私の様な斜に構えた観客以外は大いに楽しめるはずだ。お勧めはやっぱり「IMAX3D」版だ。「IMAX3D」版では通常シーンは横長の「シネスコサイズ」だが、アクションシーンになると突如画面の上下が広がり、広大な映像空間が目の前に登場する。これは通常サイズの上映で見るのはもったいない。多少、値は張るが、それだけの満足度がある作品だ。

 上映時間143分。かなりの長尺で早く退場したいと思われるが、エンドロール後にも続編をにおわすおまけ映像があるので、慌てて席を離れないように。 

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