「フェリシーと夢のトウシューズ」@ニッショーホール

 日本語吹き替え版。試写会の客入りは9割強くらい。CGアニメと言う事でかなり小さいお子さんがたくさん来場している。
   


   映画の話
 19世紀末のフランス。ブルターニュ地方の施設で生活しているフェリシーは、バレエを習ったこともないのにバレリーナに憧れを抱いていた。ある日、発明家になりたい親友ヴィクターと共に、施設を抜け出してパリへ向かう。ヴィクターとはぐれてしまったフェリシーだったが、偶然にもオペラ座を発見。オペラ座の清掃作業員をしている元バレリーナと出会い、何人ものライバルとしのぎを削りながら、フェリシーは舞台に立つことを目指す。

   映画の感想
 本作は観客のターゲット年齢が低いのか、非常にシンプルで物語がサクサクと進み過ぎて面白味に欠ける。けしてつまらない作品ではないが、もう少し掘り下げが必要に感じた。

   以下ネタバレ注意

 物語も単純明快で「シンデレラ」的なジャンルで、貧しい少女が己の夢を叶えるため、試練を乗り越え、栄光の座を掴むというストレートな物だ。そこには発明家の相棒ヴィクターや、パリでフェリシーが世話になる元バレリーナの掃除夫オデット、バレエ学校の先生メラントゥらが登場し、彼女の夢の為にサポートをするが、彼女の存在を快く思っていない金持ちのオー夫人とその娘カミーユが、フェリシーの夢を邪魔するヒールとして悪さをしでかす。

 作品はバレリーナをお目見る少女の物語なので、CGアニメを駆使したダンスシーンがフィーチャーされるが、私の注目は動きのあるシーンだ。冒頭の孤児院からフェリシーとヴィクターが脱出するシーンで、孤児院の教師にバイクで追いかけられるチェイスシーンがなかなかの迫力である。丁度、スピルバーグ監督「タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密

なんかのチェイスシーンを思い出す、立体的で手の込んだシーンであったり、発明少年ヴィクターが作り出す飛行装置はなかなか面白い。

 ダンスのオーディションシーンも予定調和的にサブキャラが次々と脱落していくシーンも面白みに欠ける。何かもうワンアイディアが必要に感じた。それから、ダンスの練習シーンを金持ちのカミーユと、貧乏なフェリシーが対比で描かれるが、演出がまるっきり「ロッキー4

のハイテク装置のドラゴとアナログ方式のロッキーのトレーニングシーンみたいなスポ根演出で笑ってしまった。

 そして時代設定が19世紀末と言う事で、パリのエッフェル塔が建築中であったり、後にフランスがアメリカに贈る自由の女神が、まだフランスにありクライマックスで有効に使われていた。ただ、クライマックスの組み立て方が意外とあっさりで、オー夫人との追いかけっこが迫力あった分、最後のダンスシーンがかすんでしまった。それもダンスシーンがヒップホップみたいな楽曲で邪道だ、あそこはしっかりとフェリシーが憧れていたバレエ「くるみ割り人形」を丁寧に描いて欲しかった。

   日本語版について
  フェリシー役の土屋太鳳やオー夫人役の夏木マリははまり役なのだが、熊川達也が少し微妙で、黒木瞳に至っては論外だ。黒木の鼻にかかった変な声が気になって集中力が途切れてしまった。ここはプロの声優に任せるべきだ。

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