「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」@チネチッタ

 公開初日、2D字幕版。この劇場自慢の音響システム「LIVE ZOUND」で上映するチネ8には、男性客を中心に50名位の寂しい客入りでの上映となった。

   

   映画の話
 ピーター(クリス・プラット)は“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”のまとめ役として、刑務所で出会ったくせ者たちを率いている。宇宙一荒っぽいアライグマのロケットは、ブツブツ文句を言いながらも小さな相棒ベビー・グルートと共に銀河の平和を守るために奮闘。緑色の肌を持つ美しい暗殺者ガモーラ(ゾーイ・サルダナ)らと共に行動し……。

   映画の感想
 バリバリの宇宙物なのに、流れる音楽は70~80年代のヒット曲で、ピーターの愛用品は初代ウォークマンと言うミスマッチで展開するスペースアクションコメディは実に楽しい。2時間16分の長尺を全く飽きさせない監督の手腕にアッパレだ。これからご覧になる方はチーム結成を描いた前作は必ず見て欲しい。

   以下ネタバレ注意

 幕開けは1980年。地球でピーターの母が異星人のエゴと結ばれるエピソードが描かれるのだが、エゴ役カート・ラッセルにソックリな青年が登場して驚く。まるで若日のカート・ラッセルだ。Imdbで調査するとAaron Schwartzと言う俳優が演じていたらしい。彼の顔をベースにCGで加工したのであろう。

 そして、時代と舞台が移り、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーがチームとなり、巨大クリーチャーと戦うシーンてなるが、ここでBGMとして使われるのがELO「ミスター・ブルースカイ」だ。77年発売「アウト・オブ・ザ・ブルーに収録されたジェフ・リンならではの美しいメロディと、GOTGの戦いが不思議に合わさりマッチしたエキサイティングな戦いは、個人的に一番ピークとなった素晴らしい描写である。

本作はGOTGの活躍を描きつつ、ピーターの父親捜しが並行して描かれる。1人目の父親は冒頭に登場した異星人エゴだ。ピーター役のクリス・プラットと似た感じのカート・ラッセルのキャスティングが上手いし、大物俳優ならではのオーラと貫禄も良い。近年ラッセルの扱いが、往年の彼の主演作「ニューヨーク1997」や「遊星からの物体X」をリアルタイムで見た作家たちが、リスペクしてラッセルを重要なポジションにキャスティングしている様に感じる。唯一、惜しいのは「デッドフォール

で共演したシルベスター・スタローンも出演していたので、ラッセルとスタローンの共演シーンがあったら嬉しかった。

 そして、もう一人の父親はピーターの育ての親ヨンドゥだ。演じるマイケル・ルーカーは「ヘンリー ある殺人者の記録」

ら個性派で知られる俳優で、どちらかと言うと助演のイメージであるが、本作では堂々としたメインキャストだ。更にルーカーが「クリフハンガー」

で相棒を務めたシルベスター・スタローンと一瞬だけ共演があり、「久しぶりだな」なんてファン泣かせのセリフまで飛び出し嬉しい限りだ。もう、本作はルーカーが裏の主役みたいな扱いで、最終的に彼が美味しい所をすべて持っていく男気まで見せてくれて、ルーカー史上最高な大見えに私も思わず男泣きしてしまった。

 作品全体を見ると、相変わらず凄まじい情報量に観客が追い付かない位な映像の連続に心地良い疲労感を感じた。作品の随所に80年代の隠れキャラまで塗されジョージ・ルーカスの珍作「ハワード・ザ・ダック

のハワードや、テレビドラマ「ナイトライダー

の主人公マイケル役デビッド・ハッセルホフもちゃっかり登場していた。何か監督の好きな物を全部ぶち込んだら、こんな作品になったのだろう。マーベルお馴染みのスタン・リーもワープ中に一瞬登場して、エンドロール後にもう一度登場する。サービス満載な楽しい作品である。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック