【試写会】「マジック・マイクXXL」@ワーナー・ブラザース試写室

 映画レビューサイトCOCOさんのレビュアー独占試写会に招かれた。試写室は9割位の客入りで女性観客ばかりだ。目視で男性は私を含めて6名と肩身の狭い思いで映画を拝見した。

   

   映画の話
 3年前に男性ストリップのパフォーマーを引退したマイク(チャニング・テイタム)は、かつての仲間たちと再会。同じく引退を決意した仲間たちと最後にもう一発ド派手なショーを決めようと盛り上がり、マートルビーチで開催されるダンスコンテストを目指すことに。道中さまざまなトラブルに巻き込まれながらも、彼らは持ち前の肉体美とサービス精神で女性たちを魅了していく。

   映画の感想
 前作「マジック・マイクは、チャニング・テイタムの実体験を基に作り出されたと言う物語で、監督は天才肌のスティーヴン・ソダーバーグだけに、男性ストリッパーの苦悩や葛藤が盛り込まれた人間ドラマとして見応えがある作品に仕上がっていた。

 しかし、本作はそのドラマ性をバッサリと切り捨ててストリップをメインにした事で、物語は添え物程度に成り下がり、まるで男性ストリップのライブビューイングの様な作品になってしまった。

 物語は前作から3年後。マイクは夢だった注文家具会社を立ち上げて、順調に仕事をこなしていた矢先に、ダラス(マシュー・マコノヒー)の訃報を知り、昔の仲間と合流する。しかし、ダラスの訃報はいたずらで、実はストリップ仲間はダラスに捨てられて、行き場を失っていたのだ。そこで、マイクはストリッパー引退前にもう一山当てるために、仲間と共にストリップの全国大会に出場する為に、キッチンカーを改造した大型キャンピングカーで移動しながら珍道中を繰り広げる、ロードムービーとストリップショーがミックスされた物となっている。

 物語はまるで「がんばれ!ベアーズ特訓中」(77)の脚本を男性ストリッパーに置き換えた様なデ・ジャヴ感溢れる物であるが、物語は添え物なので見るべきは圧巻の男性ストリップだ。この辺は前作の倍くらいに増量された印象で、一つ一つのダンスが濃厚に長い。もしかしたら、前作の反省点から今回はこの様な構成になったのかもしれない。

 エロティックで官能的なダンスに男ならでは野性味の加わったストリップシーンは、女性観客はメロメロになる事だろう。まるで観客の代弁者の様に画面に登場する女性は、笑わないコンビニの店員や、XXLクラスの太った女性に代表される方ばかりである。この様な方々が男性ストリップの上得意様なのだろう。そんな方々が裸の男に群がり、紙幣をばらまき、画面はお金が乱舞するバブリーなものだ。景気が悪いと言われるアメリカ経済であるが、本作を見る限り、そんな言葉はお構いなしである。

 そんな中、驚くのはアンディ・マクダウェルが物語中盤に登場する。ここしばらくスクリーンで拝見する事なかった彼女が突然、友人の母役で登場する。多分、これはプロデューサーのスティーヴン・ソダーバーグ人脈で起用されたりだろう。ソダーバーグのデビュー作「セックスと嘘とビデオテープ」(89)でヒロインを務めたマクダウェルが時を超えて、再びソダーバーグ作品に出演した事は感慨深い。

 作品は男性ストリップを題材にしているだけに、同性である私は食指が動く事は無かったが、女性観客には良い目の保養になる事は間違いない。アメリカ流エンターテインメントのライブビューイング作品と割り切って鑑賞する事をお勧めする。

 

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  • 「マジック・マイク XXL」

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  • マジック・マイクXXL ★★

    Excerpt: チャニング・テイタムの実体験を基に、男性ストリップの世界とその裏側を描いた『マジック・マイク』の第2弾。前作から3年後を舞台に、引退を決めたかつての仲間たちと共に最後のショーを飾るため、ダンスコンテス.. Weblog: パピとママ映画のblog racked: 2015-12-08 17:50