「アベンジャーズ/エンドゲーム」@シネマサンシャイン平和島

 公開四日目。2D字幕版を上映するシアター1の客入りは100名前後位だ。
   


   映画の話
 最強を超える敵“サノス”によって、アベンジャーズのメンバーを含む全宇宙の生命は、半分に消し去られてしまった…。大切な家族や友人を目の前で失い、絶望とともに地球にとり残された35億の人々の中には、この悲劇を乗り越えて前に進もうとする者もいた。だが、“彼ら”は決して諦めなかった・・・。

   映画の感想
 これまでマーベル作品を未見の方には全くお勧めできないが、長きに渡りマーベル作品を愛したファンにはご褒美の様な作品である。私の様に忙しさにかまけて「アントマン」2本と「マイティー・ソー バトルロイヤル」を見損なった生半可なファンにはやや難易度が高く感じた。本作の難易度は何といっても上映時間3時間越えに加え、膨大な情報量と過去作品の記憶との対決となり、一瞬たりとも気を抜くことができない事だ。

   以下ネタバレ注意

 前作「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー

で暗澹たる気持ちで劇場を後にした者にとって、やっと雪辱戦となるはずの「エンドゲーム」であるが、何とアベンジャーズと人類を半分にしてしまったサノスが、前半であっけなく物語からカットアウトされて、あっけにとられて見ていると、物語はあらぬ方向に動き出す。

 元通りの人類を取り戻すために、ストーンが確実にあった過去の場所に戻り、アベンジャーズのメンバーが散り散りとなり、タイムトラベルという名の時間泥棒をするという。何か良くわからないままタイムトラベルが始まるが、かなり強引な展開となり、同一時間上に同一人物が二人いるタイムトラベルの反則技を正々堂々とやる。過去時間のキャプテンアメリカと未来から来たキャプテンアメリカが戦ったり、過去ネビュラを未来ネビュラが殺してしまったりと、やりたい放題である。

 一方、1970年の話はなかなか良い。まず、黒髪ふさふさに若返ったスタン・リーが運転手として登場する。トニー・スタークが潜入した軍事基地で研究者として働いているのが、トニーの父ハワード・スタークだ。ハワードは「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー

にも登場する重要キャラだ。仲たがいしていた父と息子が時空を超えて再会する良いエピソードだ。ちょうどタイムトラベルの傑作「バック・トゥ・ザ・フューチャー

と共通するいい話で、本作の音楽も「BTTF」のスコアを書いたアラン・シルベストリなので感慨深い。

 物語後半は超ネタバレになるので割愛するが、予想外となる怒涛の展開と深い悲しみが入り混じった、複雑な思いが加わり自然と涙が溢れた。エンドロールもおなじみのおまけ映像も無く、淡々と続くエンドロールのバックに流れるシルベストリが書いたノスタルジックなビッグバンドサウンドに心が洗われた。多分、本作「エンドゲーム」は、あまりの情報量で一度見ただけでは理解しきれていないと思う。また機会があったらもう一度見てみよう。 

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