「サスペリア」(2018)@チネチッタ

 公開から7日目の平日。チネ4に観客は私を含めてたぶん18名いた。

   



   映画の話
 1977年、ベルリンの世界的舞踊団「マルコス・ダンス・カンパニー」に入団するため、米ボストンからやってきたスージー・バニヨンは、オーディションでカリスマ振付師マダム・ブランの目に留まり、すぐに大きな役を得る。しかし、マダム直々のレッスンを受ける彼女の周囲では不可解な出来事が続発し、ダンサーたちが次々と謎の失踪を遂げていく・・・。

   映画の感想
 

1977年公開のオリジナル版「サスペリア」は「決して一人では見ないでください」というキャッチコピーが話題を呼び、日本で大ヒットしたが、日本では「サスペリア」はホラー映画と認識されている。しかし、私の観点から言わせてもらうと「サスペリア」は、猟奇的殺人をダリオ・アルジェントのど派手な演出と色彩豊かな照明にゴブリンのロックサウンドが融合したハイテンションなジャッロ作品だとおもう。

 そして、2018年にリメイクされた「サスペリア」は「ミラノ、愛に生きる

アラン・ドロン主演「太陽は知っている」をリメイクした「胸騒ぎのシチリア

のルカ・ガァダニーノが監督した作品で、私も一目置く監督だけに期待して本作を見たが、これは違うと思う。

 オリジナル版がハイテンションなジャッロに対して、本作はローテンション+思わせぶりなじっくり演出が裏目に出たように思う。オリジナル版の上映時間が99分に対して本作が152分だ。約1時間近く上映時間が増えている。それも本作は物語が6章に分かれエピローグがついたまどろっこしい構成だ。

 時代設定はオリジナル版をリスペクトした1977年。物語は複雑化してアメリカから来たドイツのバレエ学校に入学したスージーの物語と並行して、患者の行方を追う博士の物語に、背景ではハイジャック事件が同時進行で語られる。

 まぁ、本作は西洋人が大好きな魔女の話なので、仏教文化の日本人には全く合わない。しかも面白くないバレエ学校の話を永遠と見せられても楽しくない。やっと始まるショック演出も魔術に超自然現象が加わったみたいな描き方で「それじゃない!!」感ありありの観客の求めるものと違う方向に向かってしまう。

 物語はオリジナル版もそうだったが、本作も結局よくわからない。これを見て理解する観客はいるのだろうか?オリジナル版のスージー役のジェシカ・ハーパーも、博士の奥さん役で登場したが、何か無駄使い感が否めない。

 私にとって今年初の劇場鑑賞作品であったが、いきなりヘビー級の地雷を踏んでしまったようだ。今年も思いやられる一年になりそうだ。

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