「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」@109シネマズ川崎

 公開からひと月以上過ぎた平日のクリスマス。2D字幕版を上映するシアター9の客入りは9割位。

   

   映画の話
 アメリカからイギリスに戻ってきたニュートは、アメリカ合衆国魔法議会が捕らえた強大な魔法使いグリンデルバルドが逃げ出したことを知る。恩師のダンブルドアから特命を受け、パリに向かったニュートは、仲間の魔法生物たちとともにグリンデンバルドの行方を追う。

   映画の感想
 まず題名が長い。これは配給会社が作品に対する自信の無さが露呈している。

 本作は楽しかった前作から一転、重く暗く長い物語で見せ場無し、といいところなしの駄作に仕上がった。

 監督は前作や「ハリー・ポッター」シリーズでおなじみのデビット・イェーツだが、何か仕事が雑というのか、もう作品に飽きが来ているのではないだろうか?

 例えば、バケツに入って瞬間移動する魔法が出てくるが、入る所は描かれだが、出てくるところがなかった。こういう連続した描写は「入って出る」という単純な描写がモノを言うが、本作は初心を忘れてしまったのか、いきなり現地に到着している。他にも「あれっ?」と思わす唐突なシーンがあり、監督の演出力が落ちているように感じた。

 本作で一番の致命傷は、主人公ニュートに何の魅力を感じられない。ニュートを演じたエディ・レッドメインは他の作品でいい仕事をしているのに、何故か本作は「借りてきた猫」みたいにしっくりこない。

 そして、前作では大活躍だったパン屋のジェイコブも本作では添え物状態だ。これも前作のリサーチで評判が良くなかったのか、今回は完全にわき役だ。というか、前作であんなにマグルに対して神経をとがらせていた魔法省の人々も、何もなかったようにジェイコブを受け入れている。何かシリーズものの統一感が無い事もダメだ。

   以下ネタバレ注意一部、伏字になっています。マウスでなぞってください。

 それにしても「いつからダンブルドアにこんな弟が居たんだ?」。何か「ハリー・ポッター」シリーズを続けるうえで、「スター・ウォーズ」シリーズの様に、後付けで親子や兄弟になる悪いハリウッド映画の習慣を受けついだ事も気になる。この辺も原作者J・K・ローリングの底の浅さを感じた。

 散々悪口を書いたので、一点だけ良い所があった。それは敵役を演じたジョニー・デップだ。主役が弱い所に、これだけの悪役を悠々と演じているデップの貫禄は圧巻ではまり役だ。

 それと、本作は3D版を前提に製作されているようで、2D版では楽しさが半減しているように感じた。

 まぁ、本作はシリーズものなので、全体を見て評価するのが正しいのかもしれないが、続編で完結しない作品は私は嫌いだ。「スター・ウォーズ」の様にシリーズものでも一話完結の様な作風のほうが私は好きだ。

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