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zoom RSS 「クリード 炎の宿敵」@ワーナーブラザース神谷町試写室

<<   作成日時 : 2018/12/09 18:45   >>

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 一般最速試写会。客入りは1席残してほぼ満席。客年齢は若い。

   

   映画の話
 ロッキーの指導の下、世界チャンピオンに上り詰めたアドニスは、かつて父アポロの命を奪ったイワン・ドラゴの息子ヴィクターと対戦することになる。ヴィクターの反則行為により試合には勝利したものの、納得のいく勝利を飾ることができなかったアドニスは、心身ともに不調に陥ってしまう。やがて婚約者のビアンカが出産して父親になったアドニスは、ロッキーから父親という存在の大切さを諭され、しばらく一線から遠のくことに・・・。

   映画の感想
 本作はタイトルの通り、前作「クリード チャンプを継ぐ男の続編であり、その前世代となる「ロッキー4 炎の友情の時を超えた続編という二層構造を持った作品でよく出来ている。しかし「ロッキー」ファンは手放しで楽しめるが、本作を初見で見て楽しめるか?と言うと厳しいように感じる。これから本作を鑑賞しようと思う方は最低限、前作「クリード チャンプを継ぐ男」と「ロッキー4 炎の友情」を見ておく事は必須だ。

物語の構成も「ロッキー」シリーズを踏まえて作られている。栄光から挫折、そして再起をかけた戦い。という「ロッキー」シリーズで何度も描かれたパターンが本作も取り入れられている。さらに本作は「ロッキー」シリーズを経て、次世代に受け継がれた親の仇うちの様な代理戦争が物語に大々的にフィーチャーされている。

 物語主人公は「ロッキー」シリーズで主人公の宿敵であり、その後、ロッキーの親友となったアポロ・クリードの息子アドニスと、「ロッキー4 炎の友情」でアポロと戦い、彼をリングで殺した男イワン・ドラゴの息子ヴィクターの因縁の対決が描かれる。この設定を聞いて燃えない「ロッキー」ファンはいないだろう。

   以下ネタバレ注意

 幕開けは「ロッキー4 炎の友情」でロッキーに敗れ、ロシアから見捨てられて世捨て人状態のドラゴ親子は、野心むき出しで息子のトレーナーとなったドラゴと父親の執念を背負った息子ヴィクターの姿が描かれる。ヴィクターはボクシングで勝利を続けて、やり手プロモーターの手腕で、アメリカのチャンピオン、アドニスとの対戦が決まる。

 話の構成の根底には「ロッキー2も含まれている。前作「ロッキー」でアポロと戦い敗れたロッキーは、恋人エイドリアンにプロポーズして結婚、そして子供が生まれる。本作もクリードが恋人ビアンカへプロポーズ、結婚、出産、と「ロッキー2」をなぞったような構成がとられている。

 まぁ、それにしても本作の脚本をシルベスター・スタローンが書いているだけに、シリーズの痒い所に手が届いている。ヴィクターとの対戦に敗れ、再起不能状態のアドニスを見て、トレーナーを断るロッキーに対して、アドニスがトレーナーとして白羽の矢を立てるのがリトル・デュークだ。アポロのトレーナーで、その後ロッキーのトレーナーとなったデューク。その息子リトル・デュークも父の後を受け継ぐようにボクシングジムを経営していて、アドニスは彼にトレーナーを依頼し承諾される。前作「クリード チャンプを継ぐ男」にも出演していたそうだが、すっかり忘れていた人物だが、前世代を受け継いだ物語に彼を登場させた事はうれしい限りだ。

 そして「ロッキー4 炎の友情」のドルフ・ラングレンと共に最重要人物がドラゴの妻を演じたブリジット・ニールセンだ。彼女はこの作品でスタローンと恋仲となり結婚、その後スタローン主演「コブラではヒロインに大抜擢された女優だ。しばらく音沙汰がなかった彼女がドラゴと離婚して政治家の妻となり、本作に登場するとは思わなかった。若い時のイメージとは若干違ったがシャープで冷めた眼光のブリジットのサプライズ登場に思わず歓喜した。今回はヴィクターの実母という重要な役での出演だ。

 作品は「ロッキー」シリーズを受け継ぐ、前半のまったり感を経て、クライマックスへ向けての過酷なトレーニングシーンに燃え上がり、迫力満点の因縁のリベンジマッチに大興奮して、わかっているのにラストは思わず号泣という安定の構成に大満足の仕上がりだった。監督は私も知らないスティーヴン・ケープル・Jr.だが、前作と変わらぬ安定した演出である。

 あえて難点を書くと「ロッキー」シリーズのスタローンが太陽の様な輝きを持った陽性なキャラクターに対して、本作のアドニス役マイケル・B・ジョーダンがいささか地味な事であるが、作品は大傑作だ。ぜひ映画館の大スクリーンと素晴らしい音響で楽しんでほしい作品だ。 

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クリード 炎の宿敵
アドニス・クリードは、父アポロと同じくボクシングのヘビー級チャンピオンとなり、恋人ビアンカにプロポーズする。 そんな折、アドニスを指導してきたロッキーの前に、アドニスの父をリング上で死に追いやった旧ソ連のボクサー、イワン・ドラゴが現れる。 彼は自分の息子ヴィクターとアドニスを勝負させようとしていた…。 ボクシング・ドラマ第2弾。 ...続きを見る
象のロケット
2018/12/12 23:30
劇場鑑賞「クリード 炎の宿敵」
詳細レビューはφ(.. ) https://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201901110000/ ...続きを見る
日々“是”精進! ver.F
2019/01/11 15:37
『クリード 炎の宿敵』('19初鑑賞07・劇場)
☆☆☆☆☆彡 (10段階評価で 10+) 1月11日(金) OSシネマズ神戸ハーバーランド スクリーン9にて 14:40の回を鑑賞。 字幕版。 ...続きを見る
みはいる・BのB
2019/01/12 14:53
クリード 炎の宿敵
ロッキーの友人アポロの息子がボクサーとして世界チャンピオンになるが、一旦挫折して再起する。その相手をイワン・ドラゴの息子にしたことで、劇的な内容になっている。ボクシングの試合のシーンは相変わらずオーバーアクションだけど、ドラマの部分がしっかりとしているの ...続きを見る
とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ve...
2019/01/12 22:50
「クリード 炎の宿敵」
来た。劇場に来た。胸に迫ってきた。感動が押し寄せてきた。前作の「クリード チャンプを継ぐ男」を観ていた方がいい。それはもう絶対に絶対にその方がいい。ロッキー・バルモア(シルベスター・スタローン)と亡きアポロの遺児アドニス・クリード(マイケル・B・ジョーダン)との関係は言うに及ばず…いやそんな前情報で判ることはどうでもよくて…アドニス・クリードが「ママ」と呼びながら実家に帰る時、その普通なら当たり前の「ママ」という単語の持つ意味を深く胸に刻めるし、アドニス・クリードがロッキーに「フィリー(フィラデ... ...続きを見る
ここなつ映画レビュー
2019/01/14 13:32
クリード 炎の宿敵
「ロッキー」シリーズを新たな主人公アドニスの物語として復活させ、世界中で好評を博した「クリード チャンプを継ぐ男」の続編。「ロッキー4 炎の友情」で、アドニスの父であり、ロッキーの盟友だったアポロ・クリードを葬ったイワン・ドラコの息子ヴィクターが登場し、アドニスが因縁の対決に挑む姿を描く。前作から続いてアドニス役をマイケル・B・ジョーダン、ロッキー役をシルベスター・スタローンが演じ、スタローンは脚本も担当。「ロッキー4」でイワン・ドラコを演じたドルフ・ラングレンも同役で出演。監督は新鋭スティーブ... ...続きを見る
映画に夢中
2019/01/16 00:01
映画「クリード 炎の宿敵」
映画「クリード 炎の宿敵」を鑑賞しました。 ...続きを見る
FREE TIME
2019/01/30 21:30

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