「ジュラシック・ワールド/炎の王国」@新宿ピカデリー
公開初日の2D字幕版。シアター1の客入りは6割位、若い男性が多い。

映画の話
ハイブリッド恐竜インドミナス・レックスとT-REXの激しいバトルで崩壊した「ジュラシック・ワールド」があるイスラ・ヌブラル島の火山に、噴火の予兆が見られた。恐竜たちを見殺しにするのか、彼らを救うべきか。テーマパークの運営責任者だったクレア(ブライス・ダラス・ハワード)と恐竜行動学の専門家であるオーウェン(クリス・プラット)は、悩みながらも恐竜救出を決意し島へ向かうが、火山が噴火してしまい……。
映画の感想
本作が「インポッシブル」
のパヨナ監督と、かなり期待したが、監督は恐竜より自然災害の方に興味があるようだ。
まず、本作は構成が悪い。物語前半に一番面白いパートを持ってきて、中盤以降は尻すぼみとなり、ラストは投げっぱなしで幕を閉じてしまう。
まぁ、よくこんなつまらぬ脚本でGOサインが出たものだ。冒頭は前作「ジュラシックワールド」の舞台となった島の火山が噴火の予兆があり「島に残された恐竜たちをどうするか?」と言う所から動き出す。
ここで登場するのが「ジュラシックパーク」シリーズのマルコム博士が登場するが、本編に絡まない残念な扱いだ。
そして、前作の主人公のオーウェンとクレアが恐竜保護の為に島に入ると同時に、恐竜回収部隊も島で動いていた。そんな矢先に予兆していた火山が噴火を起こす。
以下ネタバレ注意
この火山噴火の描写は凄い。こんな凄い火山噴火シーンは見た事が無い位に素晴らしい。流石「インポッシブル」で津波を描いた監督だが、肝心な恐竜の描写が雑だ。主人公に絡む恐竜のシーンは描かれるが、回収部隊の恐竜回収シーンはバッサリない。あんな巨大で獰猛な恐竜をどの様に回収したのか、私が一番見たかったシーンが無いのだ。
まぁ。作り手からすれば「そんなシーンは「ロストワールド」で描いたよ」と言いそうだが、こういう細かいシーンを積み上げる事で、作品に説得力が生れるのだが、監督は興味が無い様だ。同じように島から回収した恐竜たちをロックウッド邸に運び込んだかも描かれない。
その後の展開も共感できるものではない恐竜ビジネスの話となり、退屈な話が続き、クライマックスも信じられない位にショボい展開でガックリだ。
そして、唐突なロックウッドの孫娘メイシーの生い立ちもセリフで説明するだけで、映像として掘り下げて描こうとしない。そんなメイシーが恐竜に追いかけられて、ベッドに逃げ込むシーンがあるが、あんな生死が左右する時に人はベッドに逃げ込むだろうか?何か違和感を抱く描写に引いてしまった。
どうも監督はSF的な物語は得意ではない様に感じる。監督の前作「怪物はささやく」
も私は駄目だったので、監督作品とは相性が悪い様だ。
そして、あんな投げっぱなしのラストを見せられたら観客として不安でしょうがない。
作品全体を見ると、初めて「ジュラシックパーク」を見た時の衝撃は皆無だ。その理由として、CGで作られた恐竜が普通にNHKなどテレビ番組で簡単に見られる時代となり、恐竜に対する新鮮な驚きが無くなった事は拭えない。我々観客の目が肥えてしまった事も本作を楽しめなかった原因だろう。期待してだけに落胆が大きい作品だ。
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映画の話
ハイブリッド恐竜インドミナス・レックスとT-REXの激しいバトルで崩壊した「ジュラシック・ワールド」があるイスラ・ヌブラル島の火山に、噴火の予兆が見られた。恐竜たちを見殺しにするのか、彼らを救うべきか。テーマパークの運営責任者だったクレア(ブライス・ダラス・ハワード)と恐竜行動学の専門家であるオーウェン(クリス・プラット)は、悩みながらも恐竜救出を決意し島へ向かうが、火山が噴火してしまい……。
映画の感想
本作が「インポッシブル」

まず、本作は構成が悪い。物語前半に一番面白いパートを持ってきて、中盤以降は尻すぼみとなり、ラストは投げっぱなしで幕を閉じてしまう。
まぁ、よくこんなつまらぬ脚本でGOサインが出たものだ。冒頭は前作「ジュラシックワールド」の舞台となった島の火山が噴火の予兆があり「島に残された恐竜たちをどうするか?」と言う所から動き出す。
ここで登場するのが「ジュラシックパーク」シリーズのマルコム博士が登場するが、本編に絡まない残念な扱いだ。
そして、前作の主人公のオーウェンとクレアが恐竜保護の為に島に入ると同時に、恐竜回収部隊も島で動いていた。そんな矢先に予兆していた火山が噴火を起こす。
以下ネタバレ注意
この火山噴火の描写は凄い。こんな凄い火山噴火シーンは見た事が無い位に素晴らしい。流石「インポッシブル」で津波を描いた監督だが、肝心な恐竜の描写が雑だ。主人公に絡む恐竜のシーンは描かれるが、回収部隊の恐竜回収シーンはバッサリない。あんな巨大で獰猛な恐竜をどの様に回収したのか、私が一番見たかったシーンが無いのだ。
まぁ。作り手からすれば「そんなシーンは「ロストワールド」で描いたよ」と言いそうだが、こういう細かいシーンを積み上げる事で、作品に説得力が生れるのだが、監督は興味が無い様だ。同じように島から回収した恐竜たちをロックウッド邸に運び込んだかも描かれない。
その後の展開も共感できるものではない恐竜ビジネスの話となり、退屈な話が続き、クライマックスも信じられない位にショボい展開でガックリだ。
そして、唐突なロックウッドの孫娘メイシーの生い立ちもセリフで説明するだけで、映像として掘り下げて描こうとしない。そんなメイシーが恐竜に追いかけられて、ベッドに逃げ込むシーンがあるが、あんな生死が左右する時に人はベッドに逃げ込むだろうか?何か違和感を抱く描写に引いてしまった。
どうも監督はSF的な物語は得意ではない様に感じる。監督の前作「怪物はささやく」

そして、あんな投げっぱなしのラストを見せられたら観客として不安でしょうがない。
作品全体を見ると、初めて「ジュラシックパーク」を見た時の衝撃は皆無だ。その理由として、CGで作られた恐竜が普通にNHKなどテレビ番組で簡単に見られる時代となり、恐竜に対する新鮮な驚きが無くなった事は拭えない。我々観客の目が肥えてしまった事も本作を楽しめなかった原因だろう。期待してだけに落胆が大きい作品だ。
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