「デッドプール2」@新宿ピカデリー
公開初日のファーストデイ。シアター1の客入りは7割位。若い男性客が多い。

映画の話
のんきに過ごすデッドプール(ライアン・レイノルズ)の前に、未来から来た“マシーン人間”のケーブル(ジョシュ・ブローリン)が現れる。大好きなヴァネッサ(モリーナ・バッカリン)のためにまっとうな人間になると決めたデッドプールは、ケーブルが狙う不思議な力を持つ少年を守ろうと、特殊な能力があるメンバーだけのスペシャルチーム「エックス・フォース」を作る。
映画の感想
非常に面白い。冒頭こそ悪ノリ気味で「大丈夫か?」と思ったが、物語が進むうちにどんどん良くなる。まぁ、幕開けはデッドプールならではの掴みであり、名刺代わりと言うのか、ドリー・パートンが歌う「9時から5時まで」
主題歌にのせて、世界各国でデッドプールが刺客相手に大暴れシーンがダイジェストのような形で描かれる。
「007」風のオープニングタイトルを経て、 悪ノリは更に突き進み、デッドプールと彼女が「エッチな映画を見る」と言って、テレビで見ているのがバーブラ・ストライサンド監督、主演「愛のイエントル」
だ。たぶん若い観客には???状態であるが、作家の悪ノリは止まらないと思ていたが、炎を操るミュータント少年ラッセルが登場した後から、物語は本道に入り、未来からタイムスリップして現代にやって来た半身サイボーグのジジイ、ケーブルの登場でアメコミらしいバトルの連続に入る。
映画と言う物は悪役が魅力的であると盛り上がる。本作のケーブルも正に魅力的な悪役だ。ケーブル役はジョシュ・ブローリンだ。現在公開中「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」でサノス
を演じているのもブローリンだ。
ラッセルとケーブルの登場により、一人で手に負えなくなったデッドプールが招集するチームが「X-フォース」だ。適当な面接で集められたメンバーと共に、軍用機でラッセルが載せられた護送車を急襲して彼を奪還する計画だ。ここからハイテンションなアクションと黒い笑いが炸裂する、物語中盤のクライマックスだ。
急ごしらえのチームでパラシュートで急降下するものの、とんでもない結末をチームを待っている。チームの悲劇を黒い笑いで包みつつ、残されたメンバーでラッセル奪還計画を実行するが、そこにケーブルの魔の手が迫り、走る護送車を舞台に街を破壊しながらの一大バトルを繰り広げる。
以下ネタバレ注意
本作のポイントはケーブルが何故ラッセルを執拗に狙うのか?と言う事だが、彼にもその理由があり、わざわざ未来から過去にやって来た理由が明確だ。まるで「ターミネーター」状態であるが、これはこれで良しとしよう。「2回しか出来ない」とケーブルが言うタイムスリップも、後々に効いてくる脚本も上手い。
「デッドプール2」は破天荒な前作と比べる、「X-メン」の流れを汲むしっかりとしたミュータント物にバージョンアップした印象を受けた。デッドプールの死生観が作品の根底に流れているが、彼が本当にアメリカ流の三途の川を渡ってしまう件も見事であり、作家の明確なビジョンも良い。
そして、何と言ってもプロデュース、脚本も手掛けたライアン・レイノルズの客観的な観客目線を忘れていない事だ。彼が出演した黒歴史ともいえる「グリーンランタン」
と、旧デッドプールが登場する「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」
を笑いのネタとして笑い飛ばそうとするセルフパロデイ精神はアッパレだ。個人的な残念な事は、マーベル作品恒例のスタン・リーのカメオ出演を発見できなかった事だが、不満だらけの「アベンジャーズ/インフティ・ウォー」と比べると、本作は最高に楽しい作品であった。

映画の話
のんきに過ごすデッドプール(ライアン・レイノルズ)の前に、未来から来た“マシーン人間”のケーブル(ジョシュ・ブローリン)が現れる。大好きなヴァネッサ(モリーナ・バッカリン)のためにまっとうな人間になると決めたデッドプールは、ケーブルが狙う不思議な力を持つ少年を守ろうと、特殊な能力があるメンバーだけのスペシャルチーム「エックス・フォース」を作る。
映画の感想
非常に面白い。冒頭こそ悪ノリ気味で「大丈夫か?」と思ったが、物語が進むうちにどんどん良くなる。まぁ、幕開けはデッドプールならではの掴みであり、名刺代わりと言うのか、ドリー・パートンが歌う「9時から5時まで」

「007」風のオープニングタイトルを経て、 悪ノリは更に突き進み、デッドプールと彼女が「エッチな映画を見る」と言って、テレビで見ているのがバーブラ・ストライサンド監督、主演「愛のイエントル」
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映画と言う物は悪役が魅力的であると盛り上がる。本作のケーブルも正に魅力的な悪役だ。ケーブル役はジョシュ・ブローリンだ。現在公開中「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」でサノス

ラッセルとケーブルの登場により、一人で手に負えなくなったデッドプールが招集するチームが「X-フォース」だ。適当な面接で集められたメンバーと共に、軍用機でラッセルが載せられた護送車を急襲して彼を奪還する計画だ。ここからハイテンションなアクションと黒い笑いが炸裂する、物語中盤のクライマックスだ。
急ごしらえのチームでパラシュートで急降下するものの、とんでもない結末をチームを待っている。チームの悲劇を黒い笑いで包みつつ、残されたメンバーでラッセル奪還計画を実行するが、そこにケーブルの魔の手が迫り、走る護送車を舞台に街を破壊しながらの一大バトルを繰り広げる。
以下ネタバレ注意
本作のポイントはケーブルが何故ラッセルを執拗に狙うのか?と言う事だが、彼にもその理由があり、わざわざ未来から過去にやって来た理由が明確だ。まるで「ターミネーター」状態であるが、これはこれで良しとしよう。「2回しか出来ない」とケーブルが言うタイムスリップも、後々に効いてくる脚本も上手い。
「デッドプール2」は破天荒な前作と比べる、「X-メン」の流れを汲むしっかりとしたミュータント物にバージョンアップした印象を受けた。デッドプールの死生観が作品の根底に流れているが、彼が本当にアメリカ流の三途の川を渡ってしまう件も見事であり、作家の明確なビジョンも良い。
そして、何と言ってもプロデュース、脚本も手掛けたライアン・レイノルズの客観的な観客目線を忘れていない事だ。彼が出演した黒歴史ともいえる「グリーンランタン」



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