「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」@109シネマズ川崎

 公開から3日目のファーストデイ。字幕2D版を上映するシアター3はGWの日曜日と重なり満席だ。客年齢は若い。

   

   映画の話
 アベンジャーズのリーダーとなった、キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)。しかし、彼らが世界各地で繰り広げた戦いが甚大な被害を及ぼしたことが問題になる。さらに、それを回避するためにアベンジャーズは国際的政府組織の管理下に置かれ、活動を制限されることに。アイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)はこの処置に賛成するが、自発的に平和を守るべきだと考えるキャプテン・アメリカはそんな彼に反発。二人のにらみ合いが激化していく中、世界を震撼(しんかん)させるテロ事件が起きてしまう。

   映画の感想
 「キャプテン・アメリカ」シリーズ第三作目となる作品だが、限りなくヒーロー対決共演する「アベンジャーズ」路線に近い作品だ。くれぐれもマーベル作品を見た事の無い一見さんには全くお勧めできない作品だ。

 物語は1991年の事件から幕を開けて現代に移るスタイルだ。冒頭にテロ事件を防ぐ為に戦うチーム「キャプテン・アメリカ」の素晴らしいアクションシーンで観客の心をグッと鷲掴みにする。しかし、ワンダのミスにより多数の一般市民を死傷させてしまう。そして、この一件で正義の為に戦うチーム「キャプテン・アメリカ」の存在理由が疑問視されて活動を制限されてしまう。

 まぁ、それにしても先ごろ公開された「バットマンVSスーパーマン」でも同じだが、ハリウッドで量産されてきたヒーロー映画に曲がり角がきている様に感じる。ヒーローたちが正義の為に戦い破壊される建物と、それに伴う死傷者と言う被害に対して、無視してきた代償が作家たちの頭を悩ませているようだ。

 「バットマンVSスーパーマン」のブログも書いたが、この様な作家の悩みは今に始まった事ではない。初代ウルトラマンを手掛けた作家たちも、ウルトラマンが正義の為に怪獣を殺す事に悩んでいた。同じようにアメリカの作家たちもようやく、正義の代償に真正面からぶつかり答えを導きだそうとしているようだ。その為に物語は重く、痛快なヒーロー映画を求める観客は面喰う内容ともいえる。

 そんな中で物語の重さを打ち消す様な、素晴らしいアクションシーンの数々には手放しで賞賛を送る。特に生身の人間を使ったアクションの見せ方と組み立て方はパーフェクトと言える出来だ。世界各国を舞台にワンパターンにならないアクションの数々は本当に良く出来ている。

   以下ネタバレ注意

 そして、本作で単独で主演を貼ってきた「スパイダーマン」の投入は作品のカンフル剤となった。重く暗い物語の中で、若返りを見せたスパイダーマンの軽い存在が良い。一気に少年になったピーター・パーカーと、老婆だったメイおばさんも若返り熟女のマリサ・トメイになった。私生活でかつては恋仲だったロバート・ダウニーJr.との短い共演シーンでは、ダウニーJr.に粋なセリフをしゃべらせた脚本も良い。

 スパイダーマンが初お披露目となる空港でのバトルでは、「アントマン」も参戦してコメディリリーフ的な役回りを演じて楽しい。スパイダーマンと巨大化したアントマンの決着は「レヴェナント」に引き続き、「スター・ウォーズ帝国の逆襲」ネタで決着した所を見ると、今ハリウッドの作家たちはオリジナル「スター・ウォーズ」を見た世代が成長して、映画作家として活躍しているのだろう。

 本作は「キャプテン・アメリカ」が主役のはずだか、どうも冒頭の1991年の事件を絡めている所を見ると、アイアンマン=トニー・スターク外伝の様にも感じた。キャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンスと比べると、ダウニーJr.の方が貫禄があり主役を食っている印象だ。まぁ、それにしても1991年のダウニーJr.はどうやって作ったのだろうか?近年の映像技術は凄い。

 それから「あの人が登場していない!」と思ったら、最後の最期に登場したのが原作者スタン・リーだ。なんと今回はラストに登場するフェディックスの配送員役である。「あんな年取った配送員いるわけない」と心の中で爆笑してしまった。

 どうやら本作は「キャプテン・アメリカ」3部作の最終章らしいのだが、まだまだマーベル作品の中で活躍するのだろう。エンドロール後にも2回おまけ映像があり、007さながらに「SPIDERMAN WILL RETURN」の文字にニンマリして、マーベル製の超豪華幕の内弁当を満喫した。今後もマーベル作品を追い続けたい。


 

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