「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」@TOHOシネマズ新宿

 公開から丁度一週間経ったファーストデイの夕方。2D字幕版を上映するスクリーン7はほぼ満席、男性客が多い。

   

   映画の話

 バットマン(ベン・アフレック)は、両親の殺害現場を目撃したという過去のトラウマから犯罪者一掃に力を注ぎ、一方超人的能力を持つスーパーマン(ヘンリー・カヴィル)は、その力を人類のために惜しみなく使ってきた。だが、その破壊力の強大さゆえに、スーパーマンは人々からバッシングを受けるようになり……。

   映画の感想

 アメリカの2大コミックブランドの「DCコミックス」と「マーベルコミック」。「アベンジャーズ」でヒーロー対決を実現させて大ヒットを飛ばすマーベルの大攻勢に、二の足を踏んできた「DCコミックス」が遂に禁断のヒーロー対決に参戦した。

 作品はリブード版「スーパーマン」となった「マン・オブ・スティール」の続編にあたり、「バットマン」は従来のワーナー作品を新たな仕切り直した形となる。

   以下ネタバレ注意

 冒頭はブルース・ウェインのトラウマの原因となる両親が強盗に射殺されるシーンから幕を開ける。背景の映画館で上映されている映画が「エクスカリバーなので時代設定は1981年だ。ティム・バートン版「バットマン」ではこの強盗が後のジョーカーとなったので、今回はどういう流れで進むのか定かではないが、今後、この強盗が物語に絡んでくるかもしれない。

 月日が流れ、スーパーマンがすでに地球に存在して、敵との戦いに翻弄していた。街はスーパーマンと宇宙人との戦いで破壊されて多くの被害をこうむる。成長したウェインの会社もこの戦いに巻き込まれて甚大な被害に遭い、自社ビルと社員たちの命を奪われる。こうしてウェインはスーパーマンを悪とみなし敵視する。

 本作は街にはびこる悪人を倒すために孤軍奮闘するウェインがバットマンに変身して、スーパーマンの弱点となる鉱石クリプトナイトを使い、スーパーマンを倒そうとする物語を主軸にしながら、存在確認が出来ない未知なるヒーローたちを暴き出そうとする。それと並行して着々と壮大な悪事を画策するレックス・ルーサーの姿が描かれる。

 本作は上映時間2時間32分を使い膨大な情報量を詰め込み物語が展開する。クリプトナイトに至っては説明的描写が無いので一見さんは戸惑うかもしれない。そんな中、本作はヒーロー物の行きつく先となる「ヒーローの存在理由」を突き付ける。正義の為に敵と戦い都市破壊を繰り広げるスーパーマンに対して、国民はNOを突き付けて公聴会まで開かれる始末だ。

 そんなヒーローに対してNOと言う展開を見ていて、思い出す事は初代「ウルトラマン」のクリエイター金城哲夫だ。正義ために怪獣や宇宙人を殺すウルトラマンに対して疑問を感じて、ドラマの中でヒーローのありかたを試行錯誤して挑んだ作家の思想と、米国の作家の思考が同じ流れとなった事が興味深い。特に今回はロイス・レーン一人を救う為に、他国でテロ行為とも取れる行為をとったスーパーマンが断罪される。

 一方、スーパーマンを敵視するブルース・ウェインは屈折しまくり、リアルすぎる悪夢に苛まれる。ウェインを演じるのはマーベルコミックの映画版「デアデビルを演じたベン・アフレックだ。私は前々からアフレックの顔立ちがブルース・ウェインにピッタリと考えていただけに、今回の屈折しまくりで無精ひげ姿のバットマンに大満足だ。トレンチコート姿のバットマンや、自宅でトレーニングに励むウェインの姿や、アーマードスーツのマスクが壊れて、顔が半分露出したウェインの姿にしびれる。

 まぁ、あれだけスーパーマンを敵視していたウェインがあっさりと和解してしまった事は拍子抜けであるが、あんな状態では和解せざる得ないのだろう。更にクライマックスではワンダーウーマンまで参戦して「DCフィルムズ」第一弾作品として上々の仕上がりで満足度が高い。そして、まさかのあんな幕引きでは次回作に期待してしまうが、ラストカットが「インセプション」的だったのはクリストファー・ノーランの趣味であろう。

  映画館で撮影してきた1/1ディスプレイのスライドショーです。
   
 

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