２０１３年辛口映画ベスト１０ 【洋画編】

　2013年も残りわずか、一年間「新・辛口映画館」をありがとうございました。
　例年通りに今年のベスト１０も諸事情がありブログにレビューを書いていない作品のオンパレードです。未見に終わった作品も数多く、かなり偏りのあるベスト１０になりました。

　　　第一位
　　　
　　　物語の面白さに加え、圧倒的な映像表現で描く、現実と虚構の狭間から生まれたファンタジーである。

　　　第二位
　　　
　　　説明的描写を一切排除して、宇宙を漂流する宇宙飛行士の視点で描いたサバイバル劇だ。現在公開中の作品であり３Ｄ映像で見るべき作品だ。レビューはこちら

　　　第三位
　　　
　　 日本の特撮怪獣とロボットアニメへ愛を感じる作品だ。レビューはこちら

　　　第四位
　　　
　　　「アンタッチャブル スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]」以来の痛快なギャング物にアドレナリンが大噴出した作品だ。レビューはこちら

　　　第五位
　　　
　　名作スリラー　「サイコ [Blu-ray]」の制作秘話を描きながら、ヒッチコック自身の内面を描いた作品だ。難点は「サイコ」やヒッチコックを知らないと楽しめない事だ。

　　　第六位
　　　
　　　何処か６０～７０年代アメリカンニューシネマを見るような、フィルム粒子が荒いザッラとした映像美に、悶々としたネガティブなドラマに窒息寸前となる。ひとえにピッチに徹し切ったニコール・キッドマンのお下品演技に女優魂を感じた。

　　　第七位
　　　
　　　現在公開中「鑑定士と顔のない依頼人」。トルナトーレ監督らしい饒舌な語り口で描いたミステリー作品だ。劇中幾つも感じる違和感が集約されるラストまで、緊張感の途切れない物語展開に酔った。ジェフリー・ラッシュの演技が素晴らしい作品である。

　　　第八位
　　　
　　　冒頭に津波の恐怖を再現しながら、「太陽の帝国 (2枚組) [Blu-ray]」を思わせる長男ドラマと、幾つもの偶然と奇跡が重なり、離れ離れとなった家族の物語は、再現ドラマの域を超えた作品である。レビューはこちら

　　　第九位
　　　
　　　安易な邦題が難点であるが、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争を背景に絡めながら、一人の女性の人生を現在と過去を交差しながら描いた力作だ。今年公開されたアンジェリーナ・ジョリー監督「最愛の大地 [DVD]」もボスニア・ヘルツェゴビナ紛争を物語の背景にしているし、年明けにはデ・ニーロ×トラボルタ一騎打ちの「キリングゲーム」もボスニア ・ヘルツェゴビナ紛争が物語の背景である。日本人には遠くの紛争であるが、海外では根深く紛争の影響が続いているのだ。

　　　第十位
　　　
　　　終戦直後の日本をアメリカ側から描いた作品だ。多くの日本人が知らない史実を再現したドラマは感慨深い。レビューはこちら

　「２０１３年辛口映画ベスト１０【邦画編】」はこちら

Comments

[kintyre]

新年、あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願いします。
一年間観た映画を振り返ってランクを作るのは難しい作業です。1,2位は納得の順位です。2位の作品は観ているだけで何だか宇宙遊泳しているような感覚に陥りました。

[とらねこ]

あけましておめでとうございます。
私も、『ペーパーボーイ』大好きでした。
『ある愛へと続く旅』『ヒッチコック』『鑑定士～』辺りが入っているのも嬉しいです。珍しいですよね。

私のブログはTBが反映されないので、こちらでTB代わりとさせてくださいませ。
http://www.rezavoircats.com/2013/12/15457

[aq99]

ブロガーのベスト１０できました。皆さんのおかげで、10回を迎えることができました。気力が続く限り、いつまでもやってるつもりなので、これからもよろしくお願いします～。