２０１２年外国映画ベスト１０
年末恒例のベスト１０発表です。昨年まで外国映画部門は「辛口洋画ベスト１０」と表記してしいましたが、本年よりアジア映画を含めた「外国映画ベスト１０」と表記いたします。また、諸事情によりブログにレビューを書かなかった作品のオンパレードになりました、ご了承願いします。
第一位
ネガティブなオーラに包まれた作品だ。事件後の最悪の状態からスタートして、夫婦の幸せの時代を経て、息子ケヴィンの誕生から成長を断片的に描き真相が解明する。息子に追い詰められる母親の姿を見ていると、観客も真綿に締め付けられる思いを味わうことになる。赤を基調にした圧倒的なビジュアルワークと、ケヴィン役の子役たちとエズラ・ミラーの不気味な美しさが作品のポイントであろう。
第二位
前半のサスペンスから一転、中盤以降のリミッターが振り切ったヴァイオレンス描写の連続に絶句しながらも、そのパワーに打ちのめされた作品である。
第三位
アメコミヒーロー物の超豪華幕の内弁当と言った所で、単純明快なストーリー展開と、ヒーロー同士のドリームマッチを実現させた、クリエイターたちのサービス精神におなか一杯の満足感を得た。
第四位
アメリカ同時多発テロ事件の後遺症を子供の目を通して描いた作品だ。主人公役のトーマス・ホーンと、名優マックス・フォン・シドーという組み合わせも実に良かった。レビューはこちら
第五位
事故により障害者となった富豪と、彼の介護人となった黒人青年の友情をポジティブに描いた作品である。富豪フィリップを演じたフランソワ・クリュゼは以前「ラウンド・ミッドナイト」
の中で、アルコール依存症の老黒人ミュージシャンをサポートする青年役を演じた俳優だけに、クリュゼにとって本作の役は何か因果を感じたと思う。劇中使われたＥＷ＆Ｆの楽曲「セプテンバー」、「ブギー・ワンダーランド」が作品にいい具合に相乗効果を与えた。
第六位
実在の事件をサスペンスフルに描きながら、映画への愛に満ちた思いが詰まった作品だ。監督としてのベン・アフレックの力量が十分発揮された所も良い。レビューはこちら
第七位
まさか今の時代にリドリー・スコット監督の新作ＳＦ映画が見られると思っていなかった。しかも監督の出世作「エイリアン」の前日譚というのが嬉しい。作品は最新テクノロジーを駆使した６０年代冒険ＳＦ風に始まり、最終的にはモンスターバトルになる展開もポイントが高い。「エイリアン」ファン納得の作品である。レビューはこちら
第八位
実在の事件をサスペンス＋ホラー映画風に描いた作品だ。徹底したリアルな描写の積み重ねで事件の真相を観客に突きつける。この作品を見て韓国の観客たちが怒り狂い世論を動かしたと言うだけの説得力がある。
第九位
役者として大成しなかった歌手のマドンナが、映像作家として野心を見せた作品だ。ウォリス・シンプソンという実在の女性の人生をただの伝記映画ではなく、彼女に傾倒する現代女性との恋愛劇と絡め、時空を超えた物語にしたアイディアが秀逸である。様々な映像表現を駆使した映像センスは、歌手として沢山のＰＶ作品に出演したマドンナならではの知恵であろう。
第十位
ハッキリ言って話は無茶苦茶である。しかし、ティムール・ベクマンベトフ監督が作り出す、スローモーションを多用した映像美は鳥肌になる位にクールで美しい。「『マトリックス』の真似」と言われてしまえばそれまでであるが、先人の技をを吸収して自分の物にした映像表現は、ある意味オリジナルを超えたと言えるだろう。
「２０１２年日本映画ベスト１０ 」はこちら
第一位
ネガティブなオーラに包まれた作品だ。事件後の最悪の状態からスタートして、夫婦の幸せの時代を経て、息子ケヴィンの誕生から成長を断片的に描き真相が解明する。息子に追い詰められる母親の姿を見ていると、観客も真綿に締め付けられる思いを味わうことになる。赤を基調にした圧倒的なビジュアルワークと、ケヴィン役の子役たちとエズラ・ミラーの不気味な美しさが作品のポイントであろう。
第二位
前半のサスペンスから一転、中盤以降のリミッターが振り切ったヴァイオレンス描写の連続に絶句しながらも、そのパワーに打ちのめされた作品である。
第三位
アメコミヒーロー物の超豪華幕の内弁当と言った所で、単純明快なストーリー展開と、ヒーロー同士のドリームマッチを実現させた、クリエイターたちのサービス精神におなか一杯の満足感を得た。
第四位
アメリカ同時多発テロ事件の後遺症を子供の目を通して描いた作品だ。主人公役のトーマス・ホーンと、名優マックス・フォン・シドーという組み合わせも実に良かった。レビューはこちら
第五位
事故により障害者となった富豪と、彼の介護人となった黒人青年の友情をポジティブに描いた作品である。富豪フィリップを演じたフランソワ・クリュゼは以前「ラウンド・ミッドナイト」
の中で、アルコール依存症の老黒人ミュージシャンをサポートする青年役を演じた俳優だけに、クリュゼにとって本作の役は何か因果を感じたと思う。劇中使われたＥＷ＆Ｆの楽曲「セプテンバー」、「ブギー・ワンダーランド」が作品にいい具合に相乗効果を与えた。第六位
実在の事件をサスペンスフルに描きながら、映画への愛に満ちた思いが詰まった作品だ。監督としてのベン・アフレックの力量が十分発揮された所も良い。レビューはこちら
第七位
まさか今の時代にリドリー・スコット監督の新作ＳＦ映画が見られると思っていなかった。しかも監督の出世作「エイリアン」の前日譚というのが嬉しい。作品は最新テクノロジーを駆使した６０年代冒険ＳＦ風に始まり、最終的にはモンスターバトルになる展開もポイントが高い。「エイリアン」ファン納得の作品である。レビューはこちら
第八位
実在の事件をサスペンス＋ホラー映画風に描いた作品だ。徹底したリアルな描写の積み重ねで事件の真相を観客に突きつける。この作品を見て韓国の観客たちが怒り狂い世論を動かしたと言うだけの説得力がある。
第九位
役者として大成しなかった歌手のマドンナが、映像作家として野心を見せた作品だ。ウォリス・シンプソンという実在の女性の人生をただの伝記映画ではなく、彼女に傾倒する現代女性との恋愛劇と絡め、時空を超えた物語にしたアイディアが秀逸である。様々な映像表現を駆使した映像センスは、歌手として沢山のＰＶ作品に出演したマドンナならではの知恵であろう。
第十位
ハッキリ言って話は無茶苦茶である。しかし、ティムール・ベクマンベトフ監督が作り出す、スローモーションを多用した映像美は鳥肌になる位にクールで美しい。「『マトリックス』の真似」と言われてしまえばそれまでであるが、先人の技をを吸収して自分の物にした映像表現は、ある意味オリジナルを超えたと言えるだろう。
「２０１２年日本映画ベスト１０ 」はこちら
この記事へのコメント
マイベストとはかぶってないけど、ここに挙げられてる中でも好きな作品たくさんありますよ。
『アルゴ』『少年弓』とか。
そして『WE』があるのが嬉しいねー。
「少年は～」衝撃的で色々と考えさせられました。
俳優たちも素晴らしかったですね。
今年もお世話になり、ありがとうございました。
来年も宜しくお願いします～良いお年を～！
ご無沙汰しております。
『少年は残酷な弓を射る』、これが一位というところが凄いですね！『少年～』の冷たい目が忘れられなそうです。
私もこれや『ものすごくうるさくて～』、大好きでした。
『トガニ』は、すごくキツそうでついつい見逃してしまいました…。真っ青になって怒ってしまいそうで。DVDになったら見てみようと思います。
いつもありがとうございます。
本年もよろしくお願いします。