新・辛口映画館

アクセスカウンタ

zoom RSS 「羊と鋼の森」@東宝試写室

<<   作成日時 : 2018/05/26 20:01   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 yahoo!映画ユーザーレビュアー試写会。客入りは第一試写室は不明。私が拝見した第二試写室は6割位。
   

   映画の話
 北海道育ちの外村直樹(山崎賢人)は、高校でピアノの調律師・板鳥宗一郎(三浦友和)と出会い、板鳥の調律したピアノの音色がきっかけで調律師を目指すことに。やがて板鳥のいる楽器店で調律師として働き始め、先輩に同行した仕事先で高校生の姉妹ピアニスト和音と由仁に出会う。

   映画の感想
 原作未読で判らないが、抽象的表現が多い物語を手堅くまとめた印象だ。

 冒頭、雪に包まれた山間部の学校から始まる物語は、戸村の心象風景とリンクしている様だ。板鳥の調律するピアノの音で、彼の脳内世界は緑の森の中に解き放たれる。

 そう、戸村は調律中のピアノの音で「羊と鋼の森」=鋼の弦を叩くハンマーの先に付けられた羊毛のフェルト、そして木が集められて作られたピアノという、複雑な森の様な内世界に迷い込んでしまったのだ。

 彼はピアノの音に導かれる様に、調律師専門学校に入学して、楽器店の調律師になる訳だが、ピアノ経験者でない戸村に対して、物事がトントン拍子に運ぶ違和感は否めない。

 そこで彼は先輩と共に仕事を学び、性格の全く違う個客の佐倉姉妹と出会い、様々な試練にぶち当たりながら成長していく姿が描かれる。

 本作の特徴となるのが、戸村が聴いた音が心象風景として描かれるイメージ映像がポイントだ。丁度、TVアニメ「美味しんぼ」の中で美味しい物を食べた主人公たちが脳内でイメージする映像と近いアプローチだ。

 観客はこのイメージ映像を見て、戸村の心象風景を追体験する様に施されている。そして、ピアノの音を際立たせるために、随所にあえて「無音」を効果的に使った演出も上手い。

 本作は山崎賢人にとっては天才ピアニストを演じた「四月は君の嘘とは逆に、本作では裏方のピアノの調律士と言う役で、対の関係となるようで実に興味深い。

 本作はけっして派手な作品ではないが、物語と並行して音と映像で訴える、昨今の邦画では極めて珍しい、観客の心のひだに触れる良作である。

   原作本
 

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
「羊と鋼の森」@東宝試写室 新・辛口映画館/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる