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zoom RSS 【ネタバレ】「15時17分、バリ行き」@ワーナー・ブラザース神谷町試写室

<<   作成日時 : 2018/02/26 19:22   >>

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 シネマズby松竹さん独占試写会。客入りはほぼ満席、女性客が多い。

   



映画の話
   2015年8月21日、554人の客が乗るアムステルダム発パリ行きの高速鉄道タリスに、武装したイスラム過激派の男が乗り込み無差別テロを企てる。乗客たちが恐怖に凍り付く中、旅行中で偶然乗り合わせていたアメリカ空軍兵スペンサー・ストーンとオレゴン州兵アレク・スカラトス、二人の友人の大学生アンソニー・サドラーが犯人に立ち向かう。

映画の感想
 映画のキャッチコピー“こんなイーストウッド映画観たことない!”と言う通りに、正に驚きの映画だ。私は漠然と外国で起こった列車内のテロ事件を題材にした作品位しか予備知識なく見たが、94分の上映時間を使いテロ事件をじっくり描くのかと思ったら、全くそんな兆しの無い驚きの構成で作品は展開するのだ。

 私はこのタリス列車内で起こった、いわゆるタリス銃乱射事件を知らない。多分、事件当時にニュースで見聞きしたと思うが、すっかり忘れていた。幕開けは中東系の男がキャリーバックを引きながら、事件の現場となる高速列車に乗る過程が描かれる一方、事件の当事者となった若者3人がざっくりと紹介されて、一気に時代はさかのぼり、若者3人の少年時代にまで逆行する。

   以下ネタバレ注意

 そう、監督は事件そのものに焦点を絞るのではなく、テロ事件を阻止した3人の若者の生い立ちと、旅行中に事件に遭遇するまで過程をじっくりと掘り下げてから、テロ事件そのものを描いたのだ。その為に映画の上映時間の8割位が3人の生い立ちと事件への過程が描かれ、事件そのものが残り1割、事件後が1割位と、かなりバランスの悪い時間配分となっている。そういう事で映画観ながら「オレは今日、何の映画を見に来たんだっけ?」と頭の中を?マークが浮かび続ける事になってしまった。

 まぁ、それにしても白人のスペンサーとアレクの軍事オタクぶりは凄い。少年時代から迷彩シャツで学校に通い、教師からは問題児扱いだ。そこに黒人少年のアンソニーが加わり、3人は友情を育む。そんな中、スペンサーに至ってはあらゆるタイプのモデルガンが家に一杯あり、そのモデルガンで3人は銃撃戦ごっこをしている。そして、成長したスペンサーとアレクは本物の軍人として軍に入隊するものの、スペンサーは視力の奥行検査に引っかかり、希望の部隊に所属できず裏方へ配属される。

 こんなバリバリな戦闘能力に長けたスペシャリストが列車に同乗していた事は、たった1人のテロリストにとっては不運で想定外であろう。テロが乗客にバレテ、銃を奪おうとした乗客一人を銃撃するものの、スペンサーの猛攻撃であっという間に制圧されてしまう。スペンサー自身もテロリストから反撃にあい、痛々しい切り傷を負うが屈強な肉体が物を言い軽傷で済んだ様だ。

 そして、最後は事件で犯人を制圧した3人と一緒に行動した男性が実写映像で、フランス大統領から勲章を授与されるシーンと、3人がアメリカの地元サクラメントでパレードをするシーンが写しだされるが、私は「今の合成技術は凄いなぁ」なんて、「フォレスト・ガンプ」みたいな合成と思っていたら驚いた。エンドロールを見たら主役の3人は本人が演じていたという。あまりの驚きで感動も一瞬にして吹っ飛んだ。

 そう、これが“こんなイーストウッド映画観たことない!”だったのか!流石に御大凄いです。時間配分と構成の悪さは否めないが、実話で感動させて、最後に驚かされる。だてに監督業に徹している老人ではない。違う意味で驚愕させられた作品である。

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