新・辛口映画館

アクセスカウンタ

zoom RSS 【ネタバレ】「今夜、ロマンス劇場で」@ワーナー・ブラザース内幸町試写室

<<   作成日時 : 2018/02/10 20:07  

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 「シネマズby松竹」さん独占試写会。元々1月22日開催の試写会であったが、当日は大雪で延期となっていた振替試写会だ。客入りは9割位、ほぼ女性客ばかりだ。
   


   映画の話
 映画監督志望の健司(坂口健太郎)は、映画館「ロマンス劇場」に通い詰めていた。彼はそこで一人の女性と出会うが、彼女こそ健司がずっと恋い焦がれてきたスクリーンの中のお姫さま・美雪(綾瀬はるか)だった。美雪はモノクロの世界から抜け出して、色にあふれた現実の世界を満喫するが……。

   映画の感想
 映画の入り口は白黒映画の登場人物が画面から飛び出してくるウディ・アレン監督「カイロの紫のバラ

でアイディアの流用は否めない。しかし、「カイロの紫のバラ」自体もバスター・キートンの「探偵学入門のアイディアから生まれたらしいので、映画の題材と言う物はその時代に合わせてリサイクルされているのだろう。

 物語は「お転婆姫と三獣士」という白黒トーキー映画をこよなく愛する映画監督志望の青年・健司が、貸切った映画館でその映画を楽しんでいる最中に停電が起こり、映画のヒロイン・美雪がスクリーンから飛び出して、昭和35年の現実世界に現れる、と言うあらすじだ。

 現実世界に現れた美雪は白黒映画の世界から来たので、彼女自身も白黒だ。濃厚な色使いをした背景と対比した、白黒状態の美雪の姿がシュールで秀逸だ。しかし、美雪の白黒状態は冒頭だけで本編はファンデーションで普通の肌色になってしまう事が残念。

 物語は老人となった健司(加藤剛)が入院中の病院で、書きかけていた脚本の話を、看護士に語る姿を起点としながら、過去の物語が展開する構成だ。昭和35年を中心とした物語は、映画製作全盛期の映画会社・京映を舞台に、映画製作の裏側が随所に入るが、京映の看板スター役の北村一輝がコメディリリーフに徹した演技が秀逸だ。ところで京映映画石井輝男監督「女王蜂の怒り」が登場する所を見ると、新東宝映画をイメージしていたのかも?

 劇中に過去の映画に対するオマージュも多い。お転婆姫のキャラ設定は「ローマの休日オードリー・ヘップバーンであろう。綾瀬はるかの髪型もヘップバーン風だ。そして、触れる事の出来ない健司と美雪のキスシーンで使われるガラス越しのキスは、「また逢う日まで」(50)

からの引用であろう。

   以下ネタバレ注意

 本作の設定は美雪と健司は触れ合う事の出来ない関係だ。そんな中、劇中に何度か登場するロマンス劇場館主役の柄本明の若い時の写真が写されるが、彼の白黒写真も女性と距離を置いて立っている姿だ、って事は彼もスクリーンから飛び出した女優と恋愛関係であったのだろうが、どうも掘り下げが浅く、推定するしか出来ない事が残念だ。

 そして、老人となった健司の孫という事で、年を取らない姿で美雪が登場して、健司の最期を美雪が看取るシーンで、最後に美雪が健司に抱きついて姿が消えてしまうが、ここはもう一工夫必要だ。健司に抱きついた後に美雪が一度白黒の姿に戻るシーンがあると整合性が増したと思う。

 ラストカットは正に「タイタニック

のラストを引用したのだうろ。天に召された健司が若い姿となり、美雪たちのいる白黒映画の世界に招き入れられるシーンで幕を閉じる。二番煎じであるが良い幕引きだ。作品全体も意外と良く出来ていた。万人にお勧めできる作品である。

    以下劇中登場した作品
   

   



今夜、ロマンス劇場で チケットホルダー
フィルターインク

ユーザレビュー:

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 今夜、ロマンス劇場で チケットホルダー の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
【ネタバレ】「今夜、ロマンス劇場で」@ワーナー・ブラザース内幸町試写室 新・辛口映画館/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる