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zoom RSS 「栄光のランナー/1936ベルリン」@明治安田生命ホール

<<   作成日時 : 2016/08/11 17:43   >>

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 スターチャンネルさん主催の試写会。客入りは7割ほど、客年齢は高め。

   
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   映画の話

   中学時代から陸上選手として抜きん出ていたジェシー・オーエンス(ステファン・ジェームズ)は、オハイオ州立大学に入学する。そこでコーチのスナイダー(ジェイソン・サダイキス)と出会ったジェシーは、人種差別に耐えつつ、トレーニングに励んでいた。恋人ルース(シャニース・バントン)の支えもあり、見事オリンピックの代表選手に選ばれる。

   映画の感想
 陸上選手ジェシー・オーエンスを描いた実録物だ。物語はオーエンスの生い立ちから陸上選手としての偉業の数々を中心に描かれるが、そのサイドストーリーがかなり充実している。米国内での人種差別、第二次世界大戦を前にした米独の政治的駆け引き、ヒトラーの人権差別らがバランスよく物語に盛り込まれている。更にベルリンオリンピックの記録映画「オリンピアを監督した女性レニ・リーヘンシュタールのサイドストーリーまでも描かれる。リーヘンシュタール役は「ブラックブック」のカリス・ファン・ハウテンだ。

 これだけ様々なエピソードを2時間13分に収める困難な作品を監督したのは、何と「プレデター2で知られるスティーヴン・ホプキンスだ。SF&ホラー畑のホプキンス監督にこんな別の才能がある事に驚く。米独の政権争いの場となったオリンピックを描くのに、中立な立場となるイギリス育ちのホプキンスならではの視点が、良い具合にバランス感覚を保っている。ホプキンスの人脈でウィリアム・ハートに加え、名優ジェレミー・アイアンズが脇を支えている。

   以下ネタバレ注意

 1936年の世界観を再現するのに投入される特撮も注目だ。オーエンスがオリンピックスタジアムに入場すると、シネスコ画面の空一杯にドイツ製飛行船を映し出す。インパクト絶大な絵作りはVFX技術に精通した監督の力量が上手く作用している。

 そしてスポーツ映画としても上手い。選手とコーチの師弟関係を超越した信頼と友情に加え、オーエンと独選手との友情を盛り込みながら、スポーツの醍醐味となる競技シーンも見せ方が上手い。バランス感覚に長けたホプキンスの演出が素晴らしい。様々なシーンで感動的な描写も上手い。

 しかし、そんなベルリンオリンピックでの偉業を成し遂げたオーエンスに対して、アメリカでの人種差別は変わる事無く、世知辛い現実までを忠実に描いた事が本作のポイントだ。オーエンスの事を何も知らない私でも素直に感動するのだから、本国アメリカ人が見たらかなり感動する作品になる事だろう。
 

 

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栄光のランナー 1936ベルリン / Race
いままさにリオデジャネイロオリンピックたけなわですが、1936年、ナチス政権下で行われたベルリンオリンピックにおいて、史上初の4冠を達成したジェシー・オーエンスの半生を描いた作品。 ...続きを見る
勝手に映画評
2016/08/14 16:39

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