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zoom RSS 【試写会】「踊るアイラブユー♪」@よみうりホール

<<   作成日時 : 2015/07/03 19:04   >>

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試写会の客入りは一階満席、二階九割くらい。客層は幅広く女性観客が多い。



映画の話
大学を卒業したてのテイラー(ハンナ・アータートン)は、姉マディ(アナベル・スコーリー)に呼ばれて南イタリアのプーリア州にやって来る。3年ぶりに初恋の思い出の場所を訪れた彼女は、かつての恋人との再会をひそかに願っていた。ところが、2日後に結婚すると爆弾発言する姉に紹介された相手ラフ(ジュリオ・ベルーチ)は、何とテイラーの元恋人で……。

映画の感想
いつも通りに予備知識無しで映画を見た。冒頭。舞台となる南イタリアで3年前の主人公テイラーのロマンスから幕を開ける。この冒頭だけ見ると「グリース」(78)の冒頭に似た、ロマンティックなオープニングに期待が募る。

そして、物語は一気に現代へと移り、テイラーは姉マディに呼び出されて、思い出の地イタリアの空港に到着すると、早速「マドンナ/ホリディ」に乗せてミュージカルパートに突入する。心躍る楽曲とダンスが実に気持ち良い。そしてタクシーで移動してテイラーはマディと再会する。そこで姉から妹へ「二日後に結婚する」と聞かされる。姉からのうれしいサプライズで喜ぶテイラー。

そんなテイラーにはもう一つの目的があった。3年前に愛を誓い合った恋人ラフとの再会だ。リゾート地にある海岸で3年前に出来た友人たちと再会を喜ぶ彼女の視線に飛び込むのはラフの姿だ。うれしいテンションがMAX状態のテイラーだが、姉が登場して「彼が婚約者のラフよ」と紹介されて、彼女の気持ちが天国から地獄へと急降下するように、私のテンションが急降下してしまう。こんな広い世界で姉と妹が同じ男を好きになり、姉が婚約までしてしまう。もう「100人の村」状態のあざといストーリーに、心の中で大ブーイングと共にドン引きである。

以下ネタバレ注意

自由奔放な姉と真面目な妹。物語は姉妹の性格の違いを対比するように、二人の恋愛バトルを面白おかしく描くが、もう姉の元カレ・ダグが登場した時点でオチは見えたようなもので、物語は何のひねりもなく予想した通り動いていく。

それにしてラフと言う男が見えてこない。素性もわからないし、結婚式に家族らしい姿も見えない。ただの色男で中身は空っぽな男にしか見えない事は如何なものか?それに比べると姉の元カレ・ダグの方が人間臭くて好感が持てる。作家は姉妹を描くのに精いっぱいでラフには手が回らなかったようだ。これでは映画として駄目である。

本作は80年代ヒット曲に乗せたミュージカルと言う着眼点は良い。しかし、あまりにもあざとくあり得ないストーリーに加え、中身が空っぽの空虚なキャラクターでは映画として成立しない。 そして華の無い主役キャストや、ダグ以外の出しゃばりな脇キャラにも好感が持てなかった。

ロケ地に選ばれた南イタリアもきれいな風景と「トマト祭り」位しか特色が無い事も駄目だ。もっとイタリアならではの特色は生かしたストーリー作りも必要だ。どうもイギリスから来たスタッフもリゾート気分に飲まれて、こんな生温い映画を作ってしまった、としか思えない残念な作品である。

音楽について
音楽を担当したアン・ダドリー。彼女は音楽プロデューサーのトレバー・ホーンが立ち上げたレーベル「ZTT」からデビューした音楽集団「アート・オブ・ノイズに所属した後、映画音楽家に転身したアーティストだ。

80年代に本作でも使われたマドンナ、ホイットニー・ヒューストン、デュラン・デュランらのヒットチューンを尻目に、彼女は地味に「アート・オブ・ノイズ」でマニア向けの裏道街道をまっしぐらに来た。そんな人物が本作で80年代ヒット曲を現代に復活させた事に意味があり、長い音楽活動を経た後にたどり着いた「80年代ヒット曲満載ミュージカル映画」を彼女が担当した事に何か因果を感じると共に、私にとってうれしいサプライズであった。

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