「劇場版 稲川怪談 かたりべ」@ソニーPCL試写室
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作成日時 : 2014/09/18 19:08
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試写室の客入りは9割位。
 
映画の話
2013年4月末、稲川はパチンコ用映像の撮影現場を訪れる。そのパチンコ台では、稲川が語る怪談の再現ドラマが数本流されるという。しかし、そのうちの1本を撮影していると、ありえない怪奇現象が起こり、恐ろしい何者かが次々とスタッフや出演者を襲う。
映画の感想
いつも通りに情報を入れずに試写室へ。私は題名から勝手に稲川淳二の怪談を収録した映画か、稲川怪談を再現映像化した作品と予想していたが違った。蓋を開ければ、パチンコメーカーTAKAOの「怪談ぱちんこ CR稲川淳二」で使う怪談の再現映像の中で、映像収録中に怪奇現象が起きた事で撮影中止のお蔵入りとなった映像を掘り起し、当事者たちのインタビューで構成されたフェイクドキュメンタリー作品だった。 プロデュースは 「呪怨」の清水崇、監督は 「へんげ」の大畑創、出演が稲川淳二と妄想キャリブレーションだ。
映像は大畑監督が稲川にインタビューする形で幕を開け、学校で首つり自殺した女教師の霊が現れる怪談の再現映像を撮影する為に、撮影現場となる学校に出演者の稲川と妄想キャリブレーションのメンバー5人、撮影スタッフとメイキング用の撮影監督が集まる。和やかに始まる撮影現場はやがて、予期せぬ怪奇現象が起こりパニック状態の修羅場と化す。
以下ネタバレ注意
「かたりべ」はお蔵入り映像をメインに、当事者のインタビューで構成されたフェイクドキュメンタリー作品であるのだが、フェイクドキュメンタリーの第一人者で 「ノロイ」などの白石晃士監督作品と比べてしまうと、本作は表現が稚拙と言うのか、わざとらしいと言うのか、如何にも作り物っぽい表現が多い。
作品の入り口は取っ付き易いが、その中身はかなり難解だ。撮影現場となった学校で怪奇現象が起こり、いつの間にか実際の事件の起こった学校内へ空間移動し、女教師霊役の桜野羽咲が行方不明になるパラレルワールド的な展開となる。撮影から一週間後。行方不明となった羽咲の消息を求めて、稲川はメイキング監督と、二人の妄想キャリブレーションメンバーと共に、実際の事件の現場となった学校へ向かう・・・。
「かたりべ」は今流行りのフェイクドキュメンタリーを基調としながら、並行する劇中劇を使い、稲川怪談が出来上がるまでの過程を描いている。その中にはホラー映画のメイキング的な要素や、アイドル映画の要素も含まれている。桜野羽咲の失踪事件は丁度、トビー・フーバー監督 「ポルターガイスト」(82)を彷彿させるが、様々な要素を詰め込み過ぎて全体的に消化不良になってしまった印象だ。
そんな中、異彩を放つのが何と言っても稲川淳二本人だ。冒頭はわざとらしさを感じる演技であるが、クライマックス位から、怪談の世界に魅入られ薄ら笑いを浮かべながら、今の状況を楽しんでいると思いきや、その後には狂気に憑りつかれたマッドサイエンティストばりの演技を披露する。稲川のリミッターが振り切った演技は、恐怖と笑いが同居する本作最大の見せ場と言えよう。
作品全体はパチンコ「怪談ぱちんこ CR稲川淳二」とのタイアップ作品である事は間違えなく、稲川淳二が語り部となる怪談ファンがどの様に本作をとらえるのかは判らないが、稲川淳二が主演を務める劇場公開作品として貴重な作品である事は確かだ。稲川淳二ファンは楽しめる作品である。
追記150916
今更ですが。本作の元ネタが「戦慄怪奇ファイル コワすぎ !File-4 【真相 トイレの花子さん】」だった事が判明しました。興味のある方は是非どうぞ!
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