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zoom RSS 映画「ひまわりと子犬の7日間」@よみうりホール

<<   作成日時 : 2013/03/11 00:34   >>

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 今回私は「Yahoo!映画 ユーザーレビュアー」枠で拝見した。客入りは1階席が7割くらい、2階席は3〜4割位と賛嘆たる客入りである。小さなお子さんから大人まで幅広い客層だ。 

   

   映画の話

 妻に先立たれ、シングルファーザーとして二人の子どもを育てている保健所職員の彰司(堺雅人)は、命懸けでわが子を守ろうとする母犬と出会う。その犬は、老夫婦のもとで大切にされていたが、夫婦が去り、孤独な中で子犬を生んで育てていた。彰司は犬の母子を守ろうと決意し、母犬に「ひまわり」と名付ける。


   映画の感想

 まず、監督が私の好きな山田洋次監督のお弟子さんという事で期待をして見たが、会社の方針なのか、ファミリー層を狙ったのか「ここぞ」と言う大事なシーンが、全て台詞で説明して割愛されている点に落胆した。

   以下ネタバレ注意

 私の見たかった「ここぞ」と言う大事なシーンは以下の三点だ。

 1.物語最初の重要シーンとなる、野生化した母犬を捕獲するシーン。

 2.保健所の檻で死んだ子犬を回収するシーン。(作品の中では途中まで描かれるが、事の顛末は台詞で説明していた。)

 3.保健所の方針で殺処分される親子犬を助けるために、佐々木(オードリー若林)が子犬だけを回収するシーン。

 上記の三点は大事なシーンだけに個人的にちゃんと映像として描いて欲しかった。

 作品全体は監督デビュー作として無難な仕上がりといったところで、冒頭の犬の生い立ちをサイレント映画風というのか、「カールじいさんの空飛ぶ家の冒頭風に描く試みや、クライマックスで神崎(堺雅人)が母犬ひまわりが辿った過酷な生き様を想像する回想シーンは、野村芳太郎監督版「砂の器の回想シーン状態で、平松監督が何気に松竹映画のDNAを継承している所は良かった。

 それにしても、アナウンスされていないので正確か判らないが、アニマトロニクスを使った母犬の顔が怖すぎである。子犬を守るために人間を威嚇するように、檻の中で唸り声をあげながら犬のアップ表情や、引きのシーンでの犬の立ち姿を見ていると「遊星からの物体Xで変身してしまう犬の事を思い出してしまった。子供にはトラウマになりかねないリアルなアニマトロニクスは怖すぎであった。

 まぁ、作品は小さなお子さんから大人まで楽しめる作品である事は確かだ。役者で言うと元ニートの保健所職員を演じたオードリー若林が上手い。親子犬に親身に接する神崎とは対照的に、一歩引いた醒めた視線で物事を客観的に見つめる佐々木の姿は、若林のキャラクターとベストマッチであり、重くなりがちな物語の中でガス抜き的な役を好演している。そして“安易”と思っていたタイトルに深い意味がこめられている点と、保健所で辿る犬の運命がちゃんと描かれている点は高く買いたい。

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