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zoom RSS 映画「ホビット 思いがけない冒険」@109シネマズ川崎

<<   作成日時 : 2013/01/11 23:52   >>

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 遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。本年も「新・辛口映画館」をよろしくお願いします!

 新年1発目は昨年末忙しく放置していた作品です。しかし、109シネマズは「ホビット」の上映はIMAXをメインと考えているのか、通常の3D版は朝一回のみ、昼間は2D版の上映しかなく2D版を見ることになった。新年3日目。この劇場で2番目に小さいシアター8(89席)は満席である。上映設備は他の100人以上クラスの劇場よりクオリティが低く、小ぶりなサラウンドスピーカーは全ch高音が歪んだ状態で再生されてしまう、とんでもない設備の劇場で見てしまった。

  

   映画の話
 ホビット族のビルボ・バギンズ(マーティン・フリーマン)は、魔法使いのガンダルフ(イアン・マッケラン)から思わぬ旅の誘いを受ける。それは、ドラゴンに乗っ取られたドワーフの王国を奪取するというものだった。ドワーフの戦士トーリン(リチャード・アーミティッジ)が率いる13人のドワーフたちと、最初の目的地“はなれ山”を目指してワーグ、オークといった怪物や魔術師がひしめく荒野を進んでいくビルボ。そんな中、ゴブリンが巣食うトンネルに入っていった彼は、そこでゴラム(アンディ・サーキス)という醜悪な化け物と出会う。

   映画の感想
 「ロード・オブ・ザ・リング」の前章に当たる話だけに、スケール感は小さく3部作の1作目だけに序章と言った所で、期待し過ぎた割に無難なこじんまりとした印象を持った。まず、冒頭に作品世界を永遠とナレーションを被せた説明に終始してしまった所に面食らう。まぁ、普通の映画であれば、冒頭のシーンだけで一大クライマックスとなるが、本作はサラリと流してしまう辺りに作家の懐の深さと考える。

   以下ネタばれ注意

 物語は本題となり主人公バギンズが過去の出来事を回想する形で描かれる。平和な暮らしを送るホビットのバギンズの家に、ガンダルフと13人のドワーフが次々と押しかけて来るパートがコメディタッチで描かれ、あっという間にドワーフたちはバギンズを家に残し、冒険の旅へと出発する。しかし、今回は13人のドワーフのキャラの掘り下げが浅く、リーダー格のトーリン以外のキャラ設定がイマイチで、似たような長髪&ひげ面の男たちがゾロゾロ状態なのが頂けない。

 旅の途中でトーリンの宿敵アゾグが追いかけてきたり、岩石巨人など「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズらしい、ファンタジックなスペクタクルシーンが描かれる。そして、前シリーズに登場したガラドリエル、サルマン、エルロンドが変わらぬ姿で登場したのには驚いた。しかし、どうも「ロード」シリーズとデジャヴの様な展開に本腰が入らない。そんな中、 地下に逃げ込んだドワーフたちが数え切れないゴブリンに襲われるシーンが登場するが、このシーンが一番ピーター・ジャクソン監督らしいシーンである。小さく細かいキャラがウジャウジャ登場してごった煮状態は、ジャクソン監督が得意とする演出で、古くは監督がブレイクした「ブレインデットの時から、この手の演出をしており、「ロード」シリーズや、その後の「キングコング」でも似たような演出をしていたので、このキャラのごった煮演出はジャクソン監督の十八番演出なのだろう。

 一方、本隊とは別行動となったバギンズは、「ロード」2作目から登場する重要キャラのゴラムと出会う。このパートはかなりの時間が割かれじっくりとバギンズとゴラムの知恵比べが描かれる。時代設定が前シリーズより前という事で、幾分若返ったゴラムがねっちりとバギンズとやり取りを繰り広げる。ゴラムは相変わらず詰めが甘く、物語の最重要アイテムの指輪を落としバギンズに奪われてしまう。まぁ、それにしてもゴラムのCGクオリティの進歩が凄い。透き通った眼球や、クイズを考える表情や、悔しそうな表情や、その動きや表情を作り出したCGクリエイターと、ゴラムの元を演じたアンディ・サーキスの力なのだろう。

 物語は最終的にトーリンの宿敵アゾグに追い詰められて危機一髪のドワーフたちが、ガンダルフの魔法で呼ばれた助っ人の巨大鷲に救われる感動的な幕引きとなるが、これ見よがしなラストカットが入るのが良くない。物語はまだまだ序章と言うのか、壮大なイントロダクションを見せられたようで不満が残る。まぁ、日本で2002年に公開された「ロード」1作目から約10年の月日が過ぎ、その間には「ハリー・ポッター」シリーズや、「ナルニア国」シリーズなど、人気ファンタジー作品がハリウッドで量産され、観客の目が肥えてしまったのと、観客である私が大人になってしまったのもあると思うが、前シリーズと比べると物語に対するドキドキ感は低くなるのと、デジャヴの様な錯覚を感じてしまったのは否めない。作品に対する評価は3部作全てを見た後に正確に出せるだろう。

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ホビット 思いがけない冒険
2013年1月1日(火) 17:45〜 TOHOシネマズ川崎2 料金:1000円(映画サービスデー) パンフレット:未確認 ゴラムの気色悪さ増強。 『ホビット 思いがけない冒険』公式サイト 「ロード・オブ・ザ・リング」の前日譚。 3時間近くの長尺なのだが、ラスボスのドラゴンが目覚めたところで終了してしまった。 続くのかと思ったら、今回も3部作なそうな。 「ロード・オブ・ザ・リング」のファンという訳でないが、ガンダルフやクリストファー・リーの爺勢も、イライジャ・ウッドなんぞも出演している... ...続きを見る
ダイターンクラッシュ!!
2013/01/12 20:47
ホビット 思いがけない冒険
三部作の第一部。 「指輪物語」は小学生の頃読んだけれど、その前日譚である「ホビットの冒険」は多分きちんと読んでない。 映画「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズの主人公フロドの叔父ビルボがまだ若かった頃、ガンダルフと13人のドワーフたちの仲間とドラゴン退治の冒険に出たときの話を映画化。 ...続きを見る
いやいやえん
2013/04/19 09:14
ホビット 思いがけない冒険
元祖○○映画 公式サイト。原題:The Hobbit: An Unexpected Journey。ピーター・ジャクソン監督、マーティン・フリーマン、イアン・マッケラン、リチャード・アーミティッジ、ケン・スコット ... ...続きを見る
佐藤秀の徒然幻視録
2013/04/19 16:22
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THE HOBBIT: AN UNEXPECTED JOURNEY 2012年 アメリカ/ニュージーランド 170分 ファンタジー/アドベンチャー/ドラマ 劇場公開(2012/12/14) ...続きを見る
銀幕大帝α
2013/04/21 20:38
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【あらすじ】 ホビット族のビルボ・バギンズ(マーティン・フリーマン)は、魔法使いのガンダルフ(イアン・マッケラン)から思わぬ旅の誘いを受ける。それは、ドラゴンに乗っ取られたドワーフの王国を奪取するというものだった。ドワーフの戦士トーリン(リチャード・ア... ...続きを見る
タケヤと愉快な仲間達
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