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zoom RSS 映画「カーテンコール」@DVD

<<   作成日時 : 2010/04/02 18:14   >>

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 映画の話

 東京の出版社で働く香織は、雑誌に掲載したスクープ記事が原因でしばらく福岡に異動することになった。彼女が行くことになったのは、福岡のタウン誌での仕事。そこで“懐かしマイブーム”を担当することに。読者からのハガキを読んでいると、1通が目に留まる。そこには、昭和30年代後半から40年代中頃にかけて、下関の映画館・みなと劇場にいたある芸人のことが書かれていた。興味を覚えた香織は、福岡から近い下関へ取材に行く。また下関は、父親がひとりで暮らしている香織の故郷でもあった。みなと劇場へ訪れた彼女は、そこで昭和33年から今までずっと働いているという女性、宮部絹代に出会う。そして、絹代から幕間(まくあい)芸人として人気のあった安川修平の話を聞くのだった。

 映画の感想

 本作は一見、昭和の映画文化をノスタルジックに描く、ジュゼッペ・トルナトーレ監督「ニューシネマ・パラダイス」系の感動作かと思わせるが、蓋を開ければ物語前半こそ、正に昭和の映画文化を笑いと涙でコーティングしたドラマであるが、映画は突然、もうひとつ裏のテーマに踏み入れる、それは在日朝鮮人の物語である。

 主人公が一通のハガキから、「映画館で働いていた幕間芸人を探して欲しい」との依頼で、今も映画館で働く女性に話を聞くうちに、その幕間芸人・修平の過去と人間像が浮き彫りになってゆく構成なのだが、その修平が「在日朝鮮人であった」という話になり、映画は突然ノスタルジックな郷愁を吹き飛ばし、現実的な在日朝鮮人話に突入してしまい観客は戸惑うばかりである。

 本作が公開された2005年前後は在日朝鮮人を扱った作品が多数製作されている。井筒和幸監督「パッチギ!」、崔洋一監督「血と骨」など、映画界は韓流ブームを横目に身ながら、在日朝鮮人を扱った作品を積極的に制作した、本作もそんな流れの一本と言えよう。私は本作にそんな裏テーマが隠されている事を知らずに見たせいか、映画の突然のシフトチェンジに酷く違和感を持ってしまった。

 映画は112分の上映時間に二つのテーマが盛り込まれ、当然の様にどちらも掘り下げきれず、どっちつかずな仕上がりになってしまった事は否めない。特に物語中盤〜後半の在日朝鮮人のパートは、回想シーンを使いながらもっと掘り下げれば味わい深いものになってしまったと思われるが、修平の娘・みさとが幼少期に辿った過酷な運命は台詞のみで語られのが難点であり、中年になったみさとを演じた鶴田真由の台詞に頼るだけでは無理がある。

 そして、何よりも可愛そうなのは若い修平を演じた藤井隆である。物語前半の回想シーンで、魅力的な修平を演じた藤井隆は物語中盤で消えてしまい、最後に登場する老年の修平は作曲家でミュージシャンの井上尭之が演じており、結局美味しい所は井上尭之に持っていかれてしまった、藤井隆本人も相当苦虫を噛んだ事だろう。まぁ、何よりも二人一役なのに青年時代と老年の修平が別人にしか見えないのは痛い。ここは観客の要望としては藤井隆に老メイクさせて出演させて欲しかった。映画の着地点も随分とあっさりとした薄口で、もっと盛り上げられた幕引きをサラリと流してしまったのも頂けない。

 本作は幕間芸人・修平一家を通して主人公・香織の再生物語でもあるわけだが、先にも書いた通りに2時間弱に色々と詰め込みすぎて、昭和の映画文化と在日朝鮮人という二つのテーマ両方の焦点が結果的にぼやけてしまったのがとても残念であった。

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