新・辛口映画館

アクセスカウンタ

zoom RSS 映画「血と骨」@DVD

<<   作成日時 : 2010/01/14 14:48   >>

面白い ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

 遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。本年も「masalaの辛口名画座」をよろしくお願いします。
 2010年の第一発目はとてもヘビーな作品「血と骨」です。

 
血と骨 通常版 [DVD]
ポニーキャニオン
2005-04-06

ユーザレビュー:
壮絶・・・畳の上にド ...
誉め易い映画とりあえ ...
原作は凄いが、映画は ...
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る



 映画の話
 1920年代、一獲千金の夢を胸に済州島から日本に渡って来た金俊平(ビートたけし)。彼は李英姫(鈴木京香)を強姦し強引に結婚。息子の正雄(新井浩文)らに暴力をふるい、次々と愛人を囲う父親だった。

 映画の感想
 この映画はDVDで随分前に購入済みでしたが、何かネガティブなオーラを感じて棚に放置したままでした。そんなな作品でしたが、お正月休みを利用して意を決して挑みました。

 いゃーっ、凄い作品でした。一人の在日朝鮮人を通した裏日本史のよう作品で、韓国籍を持つ崔洋一監督の執念の様なものを感じた。まず、製作年度2004年は北朝鮮問題で日本全体が大揺れしていた真っ只中に、よくこの様な作品を製作した事に驚いた。作品の舞台は1920年代の大阪に少年時代の主人公・金が船でたどり着く希望的な幕開けであるが、映画のメインは大人になった金の壮絶な人生が描かれる。

 主人公・金を演じるのはビートたけしだ。いきなりの登場シーンが後に妻役となる鈴木京香のレイプシーンである。とても衝撃的な描写での幕開けだ。映画世界観も暴力と“男尊女卑”がまかり通った時代を描いているので、女性観客は相当な覚悟が必要な作品である。

 本作の要はなんと言っても主人公を演じたビートたけしであろう。彼は近年、自作の映画で主演を務めているが、自分が監督なので客観的に自分自身を演出するのは難しいように感じるが、本作では演者として100%崔監督に身を委ねたおかげなのか、素晴らしい演技を見せている。金と女に執着した男の狂気を悠々と見せ、自分の気に入らない事には暴力で応酬するとんでもないキャラクターである。妻と子供が暮らす自宅の目と鼻の先に愛人を囲う別宅を構え、家族と別居状態を貫く強欲男だ。とにかく彼は自分の周りに女がいないと生きて行けない性格で、若くて美しい愛人が脳腫瘍になり介護が必要となれば、また何処からかコブ付きの女を連れてきて、愛人の介護をさせながら一緒に暮らしている。この二人目の愛人を演じているのが濱田マリなのだが、これまたたけしと激しいSEXシーンを演じているのには驚いた。彼女のヌードシーンもバッチリ写されている。映画は成長した金の子供たちの葛藤を並行して描きながら、金の壮絶な人生が濃密に描かれる。

 崔監督と言うと昨年公開された「カムイ外伝」が記憶に新しいが、この作品は「世界観が広すぎて崔監督には向かないな」と個人的に思っていて、完成した作品は正に予感が的中してしまった駄目映画になってしまったが、私は本作を見て崔監督を見直した。「血と骨」は昭和と言う混沌とした時代を背景に、一人の人生を濃密に描く事に専念した為に、崔監督の得意な小さい世界観が映画を成功に導いたのだろう。そして、崔監督の演出に応えた演者たちも「素晴らしい」の一言である。特に金一家と共に人生を送る松重豊の抑えた演技は秀逸であり、金の妻を演じた鈴木京香の汚れ役も良い。近年、骨の無い邦画を見せられてきた私は、久しぶりに「ガツン」と鉄拳を喰らった衝撃を覚える作品に新年早々から出会えた。



TREview

血と骨〈下〉 (幻冬舎文庫)
幻冬舎
梁 石日

ユーザレビュー:
怪物の最期は・・・? ...
腹壊しそう…金俊平は ...
人間の業妻の英姫に資 ...

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る




血と骨 オリジナル・サウンド・トラック
コロムビアミュージックエンタテインメント
岩代太郎

ユーザレビュー:
血と骨映画の途中で、 ...
Music insp ...

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る

血と骨(上)
楽天ブックス
商品副データ幻冬舎文庫梁石日幻冬舎この著者の新着メールを登録する発行年月:2001年04月登録情報サ

楽天市場 by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
面白い

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
映画「血と骨」@DVD 新・辛口映画館/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる