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zoom RSS 映画『永遠の1/2」@日本映画専門チャンネル

<<   作成日時 : 2009/10/07 18:25   >>

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 映画の話
 婚約者と別れ、市役所を辞めた宏は、競輪場で出会った良子と親密になる。だが、その頃から宏の周辺で変なことが起こり始める。見も知らないヤクザに追いかけられて殴られたり、可愛い女子高生に泣かれたり、宏には身に覚えのないことばかりだ。どうやら、宏ソックリの別人がいろいろと悪事をはたらいているらしい。ついに、宏はもう一人の自分を探し出すことにした……。

 映画の感想
 何とも不思議な話だ。製作された87年と言う時代を色濃く感じる作品であり、バブル沸騰前の地方都市を舞台にした時代の空虚感やファッションなどかなり古さを感じる。

 物語は婚約者と婚約解消をして、役所勤めも辞めてしまい宙ぶらりんになってしまった主人公の恋愛模様を軸に、自分とそっくりな男が犯した悪さの代償が主人公に回ってくる悪循環を描いている。主人公を演じるのは時任三郎で女性にモテモテの役は何ともうらやましい限りであるが、その反動に自分にそっくり男の負の力が回ってくるついていない男でもあるのが本作のポイントになるのだろう。

 本作を見ていて「ふと」思い出したのが、クラビアアイドルの熊田曜子にそっくりな女がwebで「くまぇり」と名乗り放火をしまくり逮捕された事件だ。事件当時は熊田曜子自身も相当な二次被害を被り、この事件以降は不思議な事に熊田曜子のテレビへの露出が減ってしまったのは「くまぇり」との因果関係が否めないであろう。

 話は逸れてしまったので映画へと戻します。

 主人公・田村が競輪場で出会う女・良子を演じるのは大竹しのぶだ。今でこそ大ベテランとして日本映画界に君臨する大竹であるが、当時は中堅どころで清純派だった印象であったが、本作では時任とベッドシーンに挑み、ちらっとおっぱいまで写っているのには驚いた。この辺は日活ロマンポルノ出身の根岸吉太郎監督のこだわりなのだろう。それにしても本作は現在活躍中の俳優たちがほんの小さな役で出演している。主人公の父親には藤田敏八監督であったり、妹には小林聡美、友人に段田安則、主人公そっくりな男に女を寝取られた男に竹中直人、そっくり男を追う大男に新日本プロレスの蝶野正洋、主人公の顔見知りの赤い服の男に故・川谷拓三、主人公そっくり男にベタ惚れの女子高生に中島朋子など、今見ると相当豪華な顔ぶれである。特に故・川谷拓三は淡々とした展開の物語の中、彼が出演するシーンは「パッ」と画面が活気付くのは凄い。

 以下ネタばれ注意

 映画は自分にそっくり男に振り回されっぱなしの主人公が紆余曲折を経て、その“そっくり男”出会うラストが待っている。しかし、このシーンは個人的見解から判断するといらなかったように感じる。観客の目から見て、明らかに主人公に似ていない俳優がそっくり男では腑に落ちない。観客は映画が進むうちに噂ばかりの“そっくり男”が気になりはじめて、実物を見せられてがっかりしてしまう。ここは時任が一人二役を演じるパターンも考えられたはずであるが多分、根岸監督はあえて似ていない俳優を使ったのであろう。この辺は人間の“思い込み”や“錯覚”をも視野に入れていたのかもしれない。

 最後に不思議な物語のバックに「随分と小洒落た音楽だなぁ」とおもって聴いていた音楽は、テーマ曲を日本のjazzサックスプレイヤーの渡辺貞夫、劇伴を彼のグループでキーボードや編曲をする野力奏一でした。



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